オススメ度:☆☆☆☆★
オススメポイント:中年になるとサイコパスはおさまる傾向
異常殺人者に共通する傾向…極端に自己中心的で著しく情緒に乏しく、人を魅了し操る能力に長けている…それがサイコパス。
サイコパスは『精神病質チェックリスト』によって診断される。
登場する異常犯罪者はFBIでプロファイリングをしていたロバート・K・レスラーが記した『FBI心理分析官』と重なる。
本書に登場する著名な犯罪者たち
========================
エド・ゲイン(1906年〜84年) 殺害した15人の女性たちの皮膚などで衣服を作った。ヒッチコック「サイコ」やトマス・ハリスの「羊たちの沈黙」の犯人のモデル
エドモンド・エミル・ケンパー(1947〜) 身長2メートルを超える大男。殺した女性の首を切り、頭をかざって話し掛け、首のない死体は凌辱した。
デイヴィッド・バーコウィッツ(1953年〜) 銃で無差別に殺人を犯し、”サムの息子”というペンネームで新聞社に声明を送った。
ジェフリー・ダーマー(1960年〜94年) 黒人、白人、アジア人、と様々な人種の男性を暴行、殺害し、部屋や冷蔵庫から人体の一部や死体写真を保存していた。終身刑に服していたが他の囚人に殺された。
テッド・バンディ(1947年〜89年)女性19人を連続して誘拐し、レイプしながら殺害。被害者の警戒心を解くため片腕をつってけが人のふりをしていた。つかまったが脱走して更に3人を暴行・殺害。ハンサムだったことで有名。電気椅子で処刑。
ジョン・ウェイン・ゲイシー(1942年〜94年)9歳から成人にいたるまでの三十三人の男性を誘拐しレイプした上拷問してゆっくり殺害、死体は妻子と暮らす家の床下や屋根裏に隠していた。薬物注射による処刑。スティーブン・キングのホラー『IT』のモデル。
ヘンリー・リー・ルーカス(1937年〜2001年)母を殺害したとき精神病と診断され仮釈放されたが、その日から再び殺人を犯し、以降300人を殺害した。84年に死刑判決を受けたが、厳重警戒監房で自分の犯した他の事件について自供をつづけ、操作に協力していた。2001年心臓発作で死亡。『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクターのモデル。
エリザベス・ダイアン・ダウンズ(1956年〜)離婚したとき3人の連れ子がいたが、新しい恋人に子供をうとまれ、子供たちを銃で撃ち死傷させた。
ケニス・ビアンキ(1952年〜)いとこと共謀し警官に紛争して10人の若い娼婦や少女を暴行・殺害。終身刑
リチャード・ラミレス(1960年〜89年)日中に目星をつけた被害者宅に侵入し13人を強姦のうえ惨殺し、現場にサタンのシンボルを残した。逃げることができた15人からの情報により逮捕。ガス室で処刑。
ゲアリー・ギルモア(1940年〜77年)2人を銃殺。二人とも無抵抗に床にうつぶせになった姿勢で頭を撃たれた。銃殺刑。
チャールズ・スタークウェザー(1940年〜59年)最初の殺人のあとガールフレンドと共にガールフレンドの家族を殺害。逃亡の車を手に入れるために次々に人を殺しながら奪った車で逃げ続けた。電気椅子で処刑。ガールフレンドは81年仮釈放。
チャールズ・ハッチャー(1929年〜84年)4歳を最年少に少年少女を強姦・殺害。刑務所内で自殺。
========================
ロバート・D・ヘアは心理学博士であるという立場から、比較的軽い犯罪者や、犯罪者以外のサイコパスとも接していて少々雰囲気が異なっている。そこが「身近にひそむ」という副題に表されているのだろう。
サイコパスにどうやって対処すればいいのか……
自分の子供をサイコパスにしないためにはどうすればいいのか……、
誰もが知りたいこういった「解決策」。
しかし残念ながら、少なくともこの本が書かれた時点で、サイコパスへの治療法は見出されていない。
『FBI心理分析官』と同じく、この本も幼少期のトラウマなどはサイコパスの原因としては考えにくいという立場だ。セラピーなどを受けさせるとサイコパスはもっともらしいトラウマをねつ造して自分の新しい言いわけに使うとすら書かれていて、そら恐ろしい。
この本の見どころは、第9章から第11章にかけての、サイコパスの原因と対策にさかれた章だ。
(それ以前の章はサイコパスの特徴についてこれでもかというボリュームで書かれている)
中年になるとサイコパスの精神病質的傾向はある程度おさまってくる、という事実は救いがあるように感じたし、治療法もそこから見つかりそうに思え、この本を読んだ甲斐はそこにあったような気がする。
『FBI心理分析官』のレビューも読む
オススメポイント:中年になるとサイコパスはおさまる傾向
異常殺人者に共通する傾向…極端に自己中心的で著しく情緒に乏しく、人を魅了し操る能力に長けている…それがサイコパス。
サイコパスは『精神病質チェックリスト』によって診断される。
『精神病質チェックリスト』の概要
<感情/対人関係>
口達者で皮相的
自己中心的で傲慢
良心の呵責や罪悪感の欠如
共感能力の欠如
ずるく、ごまかしがうまい
浅い感情
<社会的異常性>
衝動的
行動をコントロールすることが苦手
興奮がないとやっていけない
責任感の欠如
幼いころの問題行動
成人してからの反社会的行動
登場する異常犯罪者はFBIでプロファイリングをしていたロバート・K・レスラーが記した『FBI心理分析官』と重なる。
本書に登場する著名な犯罪者たち
========================
エド・ゲイン(1906年〜84年) 殺害した15人の女性たちの皮膚などで衣服を作った。ヒッチコック「サイコ」やトマス・ハリスの「羊たちの沈黙」の犯人のモデル
エドモンド・エミル・ケンパー(1947〜) 身長2メートルを超える大男。殺した女性の首を切り、頭をかざって話し掛け、首のない死体は凌辱した。
デイヴィッド・バーコウィッツ(1953年〜) 銃で無差別に殺人を犯し、”サムの息子”というペンネームで新聞社に声明を送った。
ジェフリー・ダーマー(1960年〜94年) 黒人、白人、アジア人、と様々な人種の男性を暴行、殺害し、部屋や冷蔵庫から人体の一部や死体写真を保存していた。終身刑に服していたが他の囚人に殺された。
テッド・バンディ(1947年〜89年)女性19人を連続して誘拐し、レイプしながら殺害。被害者の警戒心を解くため片腕をつってけが人のふりをしていた。つかまったが脱走して更に3人を暴行・殺害。ハンサムだったことで有名。電気椅子で処刑。
ジョン・ウェイン・ゲイシー(1942年〜94年)9歳から成人にいたるまでの三十三人の男性を誘拐しレイプした上拷問してゆっくり殺害、死体は妻子と暮らす家の床下や屋根裏に隠していた。薬物注射による処刑。スティーブン・キングのホラー『IT』のモデル。
ヘンリー・リー・ルーカス(1937年〜2001年)母を殺害したとき精神病と診断され仮釈放されたが、その日から再び殺人を犯し、以降300人を殺害した。84年に死刑判決を受けたが、厳重警戒監房で自分の犯した他の事件について自供をつづけ、操作に協力していた。2001年心臓発作で死亡。『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクターのモデル。
エリザベス・ダイアン・ダウンズ(1956年〜)離婚したとき3人の連れ子がいたが、新しい恋人に子供をうとまれ、子供たちを銃で撃ち死傷させた。
ケニス・ビアンキ(1952年〜)いとこと共謀し警官に紛争して10人の若い娼婦や少女を暴行・殺害。終身刑
リチャード・ラミレス(1960年〜89年)日中に目星をつけた被害者宅に侵入し13人を強姦のうえ惨殺し、現場にサタンのシンボルを残した。逃げることができた15人からの情報により逮捕。ガス室で処刑。
ゲアリー・ギルモア(1940年〜77年)2人を銃殺。二人とも無抵抗に床にうつぶせになった姿勢で頭を撃たれた。銃殺刑。
チャールズ・スタークウェザー(1940年〜59年)最初の殺人のあとガールフレンドと共にガールフレンドの家族を殺害。逃亡の車を手に入れるために次々に人を殺しながら奪った車で逃げ続けた。電気椅子で処刑。ガールフレンドは81年仮釈放。
チャールズ・ハッチャー(1929年〜84年)4歳を最年少に少年少女を強姦・殺害。刑務所内で自殺。
========================
ロバート・D・ヘアは心理学博士であるという立場から、比較的軽い犯罪者や、犯罪者以外のサイコパスとも接していて少々雰囲気が異なっている。そこが「身近にひそむ」という副題に表されているのだろう。
ロバート・D・ヘア Robert D.Hare
心理学博士。精神病理研究の先駆者。サイコパスの診断基準として自ら開発した≪精神病質チェックリスト≫は、世界中の研究者や臨床家に活用されている。他に心理学専門の著書多数あり
(カバー袖より)
サイコパスにどうやって対処すればいいのか……
自分の子供をサイコパスにしないためにはどうすればいいのか……、
誰もが知りたいこういった「解決策」。
しかし残念ながら、少なくともこの本が書かれた時点で、サイコパスへの治療法は見出されていない。
『FBI心理分析官』と同じく、この本も幼少期のトラウマなどはサイコパスの原因としては考えにくいという立場だ。セラピーなどを受けさせるとサイコパスはもっともらしいトラウマをねつ造して自分の新しい言いわけに使うとすら書かれていて、そら恐ろしい。
目次
第1章 サイコパスとの遭遇
第2章 診断のためのプロファイル
第3章 精神病質チェックリスト
第4章 自分だけの法律(ルール)
第5章 心のなかの大きな消しゴム
第6章 残忍な「お遊び」
第7章 コートのポケットから出てくる言葉
第8章 クモの巣にとらわれたハエ
第9章 生まれつき”悪い”子供
第10章 致命的な誤診
第11章 なにか打つ手は?
この本の見どころは、第9章から第11章にかけての、サイコパスの原因と対策にさかれた章だ。
(それ以前の章はサイコパスの特徴についてこれでもかというボリュームで書かれている)
中年になるとサイコパスの精神病質的傾向はある程度おさまってくる、という事実は救いがあるように感じたし、治療法もそこから見つかりそうに思え、この本を読んだ甲斐はそこにあったような気がする。
『FBI心理分析官』のレビューも読む
![]() | 診断名サイコパス―身近にひそむ異常人格者たち (ハヤカワ文庫NF) ロバート・D. ヘア Robert D. Hare by G-Tools |



