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カズオ・イシグロ

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日の名残り (ハヤカワepi文庫)
カズオ イシグロ Kazuo Ishiguro
早川書房 2001-05
評価

by G-Tools , 2012/04/06


あらすじ:

ながらく名家に仕えた執事スティーブンスはふとしたきっかけで、昔馴染みの女性に会うために6日間のドライブ旅行に出かける。

その道すがら、さまざまに過去が追憶される。

第一次世界大戦から第二次世界大戦の激動の時代に翻弄された上流階級の人々、同じく執事だった父親への尊敬、まさに今会いに行こうとしている元女中頭への秘めた思い…


感想:
「1日目」は方向性が見えず多少退屈だったが、「2日目」で父親のことが語られるあたりからおもしろくなり、残りは一気に読める。

政治の中枢を担うのはいわゆる政治家だけではなく、政治が行われるのもけして議事堂の中だけではない。

スティーブンスが使えるダーリントン卿の屋敷はダーリントン・ホールと呼ばれ、チャーチルをはじめとした時の人がしばしば滞在し、世界を動かす重大な話し合いをしてきた。彼らに豪華な食事や気持ちの良い部屋をサービスするのが、ダーリントン卿に仕えるスティーブンス執事をはじめとする召使の仕事だ。

ダーリントン・ホールはさしずめ「料亭」のようなものか。

執事という立場についても多くの字数で語られているが、その控えめな立場が一人称からアクを抜いて深い味を出している。

品格とは何か、政治と民衆とは何か、人生とは何か、問いかけながら美しい夕暮れの中にのみこまれる結末が、忘れがたい印象を与える名作。

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日の名残り コレクターズ・エディション [DVD]
イスマイル・マーチャント
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2009-11-04
評価

by G-Tools , 2012/04/06



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