オススメ度:☆☆☆☆☆
大ヒットとなったロマンス小説ミザリーシリーズの作者であることにうんざりしているポール・シェルダンはミザリーの死でシリーズを完結、雪のコロラド州のロッジでやまごもりをして新作を書きあげ、車でニューヨークを目指す。しかしその途中吹雪にあって車は崖を転落、彼を助け出したのは「ナンバーワンの読者」を名乗るミザリーの熱狂的ファン、アニー・ウィルクスだった。精神を病むアニーは憧れの作家を病院には運ばず、彼女が一人で暮らす人里離れた農場へと拉致する。ポール・シェルダンを待っていたのは監禁されアニーの思い通りの小説を書かされる日々だった。
原作と違う点、考えてみるとけっこうありますよね。
・バスターとバージミアという保安官夫妻が登場し、謎を解いてアニーに迫る
・ポール・シェルダンの足の状態
映画ではポール・シェルダンの足はいったん回復を見せ、
アニーはポール・シェルダンが元気になって去ってしまうことを懸念します。
そして足萎えにされるところでも、骨折で済んだようで後に杖をついているとはいえ
自分で歩いています。
原作ではポール・シェルダンの足がどんな状態なのか本人にもよくわからず、
つぶれて岩のような塊になっていると書かれていたと思います。
また足萎えは斧での切断です。
映画化には耐えられない残酷さだったのでしょうね。
でもそういう残酷さが得意なのがスティーブン・キングですよね。
・アニーは清潔そう
原作ではもっとアニーは不潔そうな描かれ方をしていましたが、
キャシー・ベイツはおばさん体型とださい服でも美人だし髪もつやつやで
耳垢が詰まっている様子も人工呼吸の息が臭い様子もありませんでした。
・舞台はコロラド州サイドワインダーからコロラド州シルヴァー・クリークに変更
でも最大の違いは何と言っても、
・ミザリーの小説の世界がまったく描かれてない
これですよね!
原作では小説中の小説として登場し、なかなかおもしろかったのですが、
映画ではこれを省略したことが成功の鍵となったと思います。
映画なのに朗読や文章で見せたのではつまらなくなるし、
劇中劇のようにミザリー(やジェフリーやイアン)に誰か俳優をあてて演じさせると
悪目立ちしますよね。
これだけ違うのに「確かにミザリーの映画だった!」って感じる、すごく良い映画化の例でした。
あらすじ:
大ヒットとなったロマンス小説ミザリーシリーズの作者であることにうんざりしているポール・シェルダンはミザリーの死でシリーズを完結、雪のコロラド州のロッジでやまごもりをして新作を書きあげ、車でニューヨークを目指す。しかしその途中吹雪にあって車は崖を転落、彼を助け出したのは「ナンバーワンの読者」を名乗るミザリーの熱狂的ファン、アニー・ウィルクスだった。精神を病むアニーは憧れの作家を病院には運ばず、彼女が一人で暮らす人里離れた農場へと拉致する。ポール・シェルダンを待っていたのは監禁されアニーの思い通りの小説を書かされる日々だった。
キャスト:
ジェームズ・カーン Paul_Sheldon
キャシー・ベイツ Annie_Wilkes
リチャード・ファーンズワース Buster
フランセス・スターンハーゲン Virgimia
ローレン・バコール Marcia
キャシー・ベイツはアカデミー主演女優賞とゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞
感想:
原作と違う点、考えてみるとけっこうありますよね。
・バスターとバージミアという保安官夫妻が登場し、謎を解いてアニーに迫る
・ポール・シェルダンの足の状態
映画ではポール・シェルダンの足はいったん回復を見せ、
アニーはポール・シェルダンが元気になって去ってしまうことを懸念します。
そして足萎えにされるところでも、骨折で済んだようで後に杖をついているとはいえ
自分で歩いています。
原作ではポール・シェルダンの足がどんな状態なのか本人にもよくわからず、
つぶれて岩のような塊になっていると書かれていたと思います。
また足萎えは斧での切断です。
映画化には耐えられない残酷さだったのでしょうね。
でもそういう残酷さが得意なのがスティーブン・キングですよね。
・アニーは清潔そう
原作ではもっとアニーは不潔そうな描かれ方をしていましたが、
キャシー・ベイツはおばさん体型とださい服でも美人だし髪もつやつやで
耳垢が詰まっている様子も人工呼吸の息が臭い様子もありませんでした。
・舞台はコロラド州サイドワインダーからコロラド州シルヴァー・クリークに変更
でも最大の違いは何と言っても、
・ミザリーの小説の世界がまったく描かれてない
これですよね!
原作では小説中の小説として登場し、なかなかおもしろかったのですが、
映画ではこれを省略したことが成功の鍵となったと思います。
映画なのに朗読や文章で見せたのではつまらなくなるし、
劇中劇のようにミザリー(やジェフリーやイアン)に誰か俳優をあてて演じさせると
悪目立ちしますよね。
これだけ違うのに「確かにミザリーの映画だった!」って感じる、すごく良い映画化の例でした。