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シアーズ

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オススメ度:☆☆☆☆★
オススメポイント:妊娠によって心と体に何が起こるか、月ごとに丁寧に解説

シアーズ博士夫妻のマタニティブックシアーズ博士夫妻のマタニティブック
ドクター・ウイリアム・シアーズ

シアーズ博士夫妻のベビーブック はじめての妊娠・出産安心マタニティブック―お腹の赤ちゃんの成長が毎日わかる! ママになったあなたへの25章―シアーズ博士夫妻が贈る子育ての素敵なヒント おなかの中から始める子育て―胎内記憶からわかるこれだけのこと 笑う出産―やっぱり産むのはおもしろい

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妊娠後期になっていよいよ予定日が近付いてくると、混乱した不安が私を襲った。
赤ちゃんを早く無事に産み、五体満足であることを一刻も早く確認したいという思いと、それとは裏腹に、赤ちゃんはこのままおなかの中にいたほうが安全なのじゃないか、という思いがない混ぜになっていた。出産に対する不安は、不思議と感じなかった。
しかし、臨月に入って確実に私の体は限界を訴えていた。
この子は充分に大きくなった。これ以上体内に匿うことはできない。それはじっとしていても日に何度も襲ってくる動悸、息切れでも明らかだった。引き返すことも立ち止まることもできぬ。何かが終わろうとし、何かが始まろうとしていた。

妊娠中はさまざまなことが起こった。
最初に妊娠がわかった瞬間の多幸感と、心拍が超音波に捉えられるまでの不安定な時期。この小さな命の萌芽を失ったら全てを失ってしまうという焦り、人生も、愛も、全て。そしてひたすらに、このおなかのなかの暖かな秘密を失いたくないという説明できない強い気持ち。
切実な分岐だった。そして片方はこれから先二十年余りの充実を約束していた。
分娩を決め通っていた病院では何度行っても心拍が見えなかった。胎嚢という赤ちゃんが入っている袋は見えるのだが、心拍が見えない。心拍は超音波でチカチカと光って見えるのだ。
ごく微量の茶色いおりものがあった日、会社を早引けし、私はこっそり他の病院に行った。分娩は扱っていない、小さな町医者に。
「あーなんだ、心拍ね、見えますよ、ほら」
チカチカ、と、その光は想像よりもずっと速く点滅していた。私は診察台で泣いてしまった。
その後もまた分娩した病院では心拍が見えなかったので、更に別の病院に行った。一度心拍が見えても、流産してしまうことはよくあることだというのだ。作るまいと思っていると妊娠ということが確実で揺るぎない、そして恐ろしい事実でしかないのだが、産もうと思ってみると、生まれてくるというのは大変な低確率でデリケートな、実に際どいことなのだ。
二軒目でも、心拍が確認できた。それ以前に、私のおなかに手を触れた瞬間、七十くらいの老先生は、「お、もうこうなってますね、ほら、」と私の手をおなかにあてさせ、「これが子宮。こうなったらもう大丈夫、安心していいから」
実はそのころ、私もその腹のあたりから、「もうだいじょうぶ」というメッセージを感じていた。
ずっと泣いてばかりいたけれど、もう大丈夫、この子は生まれてきてくれる。そう確信した。
だから仕事でその後臨月に到るまで(出産の10日前まで)のPMの責任にもメンバー不足による激務にも耐えられた。もしその確信がなければ仕事はとっくに辞めてしまったと思う。

さて、シアーズ博士のマタニティブックは、なんといっても文字の情報が多いところが「いろいろ知りたい」という人に向いていると思う。他の妊娠に関する本が語っていないことを詳細に語っていて、しかもそれが的確なのだ。
「この月の気持ちは?」
「この月のからだは?」
「この月のおなかの赤ちゃんは?」
という3つのトピックを各月ごとに丁寧に解説している。
他の本では、三番目の「おなかの赤ちゃん」のことにしかほとんど触れていない。
でもおなかの赤ちゃんは生まれてくるまでは見えないので、母親の気持ちとからだをケアして間接的におなかの赤ちゃんを守ることしかできないのだから、この本くらい母親について書いてくれていないと不十分だ。
私は何度もこの本に助けられた。妊娠中期を過ぎて軽い生理痛に似た痛みを感じた時も、この本は予言の書のようにあらかじめそれを教えていてくれたし、過去を振り返り自分の子供時代の封印された記憶を紐解いてしまうかもしれないと示唆してくれたし、回りの人が過剰に妊娠に気を使うのでイライラする可能性があると警告してくれた。
体重管理などの数値に関しては日本人には合わないのではと思う記述もあるが、内省的、あるいはどちらかというと複雑な心を持った人には必ず助けとなる書である。


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