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トルーマン・カポーティ

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あらすじ・概要:

ミステリーマニアの大富豪Mr. トウェインが世界中の有名な5人の探偵を謎ときに招待する。
5人の探偵とは、ミス・マープル、エルキュール・ポワロなどの有名な探偵小説のパロディ。




キャスト:

トルーマン・カポーティ(Mr. ライオネル・トウェイン)
ピーター・フォーク(探偵 - サム・ダイヤモンド …『マルタの鷹』サム・スペード)
デイヴィッド・ニーヴン(探偵 - ディック・チャールストン …『影なき男』ニック・チャールズ)
ピーター・セラーズ(探偵 - シドニー・ワン …『シナの鸚鵡』チャーリー・チャン警部)
ジェームズ・ココ(探偵 - ミロ・ペリエ …エルキュール・ポワロ)
エルザ・ランチェスター(探偵 - ジェシカ・マーブルズ … ミス・マープル)
アレック・ギネス(執事 - ジェームズサー・ベンソンマム)
マギー・スミス(チャールストン夫人)

スタッフ:


監督 ロバート・ムーア
脚本 ニール・サイモン




感想:


最初に撮影されたときにはシャーロック・ホームズとワトソンが謎ときを解決するというストーリーだったのだけど、なんと豪華キャストの猛反発でクライマックスが変更になって、シャーロック・ホームズとワトソンが出て来ないストーリーで撮りなおしたのだそうです。
そんなことって、あるんですね。

盲目の執事ジェームズサー・ベンソンマムを中心とした喜劇の要素が面白いです。

目が見えないが故の勘違いの数々も楽しいし、耳と口が不自由なコックとのやり取りが完璧に息が合ってて(へんな話だけど)すごく楽しい。


キャストも楽しめます。コロンボ刑事等の名演で有名なピーター・フォークや、ハリー・ポッターでミネルバ・マクゴナガル先生を演じているマギー・スミスが主役を演じています。
作家トルーマン・カポーティが役者として出演しているのも面白いですよね。
私はトルーマン・カポーティのしゃべり方が知りたくて、この映画のDVDを見ました。
トルーマン・カポーティが結構な主役級だということにまず、驚きました。
そして肝心のしゃべり方ですが…
映画「カポーティ」のトルーマン・カポーティは本物にそっくりなんだなぁと感心してしまいました。
舌が上あごでもたつくような、ひとりごとのような、優しいしゃべり方。

それが知りたくて見ただけなのに、楽しい映画で得した気分♪

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あらすじ・概要:


アメリカの作家トルーマン・カポーティの伝記映画。
一家惨殺事件を題材に取ったノンフィクション『冷血』ができるまでを描いている。
『冷血』は「ティファニーで朝食を」の大ヒットで固定化していたカポーティへの評価を打ち破り、新境地を開拓した代表作。

トルーマン・カポーティはカンザス州で起こった一家惨殺事件に興味をもち、ハーパー・リーと共に現地に赴く。
関係者を取材するうち、やがて逮捕された二人組とも親しく交流し始めたカポーティは、久しぶりに傑作を書けるという予感に身震いする。
その予感は的中。
『冷血』は喝采を持って迎えられる。
しかしそれと同時に、犯人であるペリー・スミスとディック・ヒコックの運命は粛々と死刑へと進んでいくのだった。


キャスト:


トゥルーマン・カポーティ  フィリップ・シーモア・ホフマン
ハーパー・リー  キャサリン・キーナー
ペリー・スミス  クリフトン・コリンズ・Jr
ディック・ヒコック  マーク・ペルグリノ
アルヴィン・デューイ  クリス・クーパー

監督: ベネット・ミラー
脚本: ダン・ファターマン



感想:


カポーティの犯人たちとの交流や彼らの宿命との間で葛藤するところ、なんとか最後を見届けるところなど、人間性をよく描いている。

人に愛される人物だったし愛されていたいと望んでいたカポーティの繊細さと、傑作をものにしたいというダイレクトな望み、そしてカポーティがペリー・スミスについたいくつかの嘘。

「冷血」というタイトルをめぐり、ペリー・スミスとカポーティが監房の中でもめるシーンは緊張のみなぎるクライマックスで、夢に出てきそうなほど心に訴えてくる。
自分のことをどう思っているのか、自分達は友達ではないのか、「冷血」な人間という目で自分のことを見ているのか、とペリー・スミスはカポーティに詰め寄るのだが、カポーティはをついてペリー・スミスを冷静にいなす。
そしてついに、犯行当日のあり様についての話をうまく引き出して目的を達成する。

「冷血」というタイトルを決めたのはカポーティ自身で、ペリー・スミスのことは終始、取材対象としてしか見ていなかった。
けれども彼のついた嘘は、冷酷さというよりは優しさのように思う。
カポーティに詰め寄ったペリー・スミスは、責めるというかたちをとってはいたが、それはかりそめで、カポーティにすがっていた。友達も家族も、誰も愛してくれる人がいないペリー・スミスにはカポーティしかいなかった。

誰かを利用しながら愛することは可能なのか?

この問いに、人はなんと答えるだろう。
NOと答えるのは簡単だが、人生は複雑で、人間関係には色々な側面があり、愛は得体が知れない。

もう宿命から逃れることはできないのに、犯人たちは上告に次ぐ上告で死刑から逃れようとし、処刑は延期される。
引き延ばされる悪夢が、カポーティの精神を追い詰める。

最後にペリー・スミスが望んだことは、カポーティに死刑に立ちあってもらうことだった。

とてもそんな恐ろしいことは自分にはできない、と逃げようとするカポーティだったが、周囲の友人たちの強引な後押しによって、なんとか最後に彼らと再会する。

死刑に立ちあうのは辛い体験、ましてや絞首刑は見るに堪えない凄惨なものだとは思う。
でも、この映画では、その辛い場面に立ちあうことが、カポーティの作家としての業を清める。

そして、「誰かを利用しながら愛することは可能なのか?」という問いへの答えが、そこに描かれているのではないだろうか。



★トルーマン・カポーティの小説のブックレビューも読む



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starいいと思う
star雪の雲。
star村上春樹の短編ファンの方、読んでみては?

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『冷血』の話が、唐突に出た。
世田谷である一家が皆殺しにされたとき、状況が似ているとちょっと話題になったことはあったけれど、それ以来である。
「読んだことはあるけど、どうして?」
話を聞いてみると、カポーティの生涯を題材にした映画が最近出たらしい。
「一人の作家が筆を折る、っていうのはどういうことなのかな、と思って。絶筆のきっかけになった作品だっていうから」(※厳密にはカポーティは『冷血』以降も著作がある。)
ときいて、うっかり言いそうになったのだ。
「ああ、それはね・・・」と。
まるで一人の作家の運命を、隣で見てきたかのように。
そしてあわてて続きを言うのをやめた。
「そう、じゃあ、読んだら感想を聞かせて。『冷血』はとても良いノンフィクションだわ」と。

それからその話が彼との間に出ないのだが、読まなかったのか、それともつまらなかったのか。そのことは、きいていない。
しかしそろそろ、私もここで続きを言ってしまって良いと思うのだ。
あのとき言わなかった話を。

『冷血』は非情な殺人事件を5年の歳月を費やし丁寧に取材した、ノンフィクションの名作である。結論を予め出さない、事実に誠実な取材姿勢には感服する。
しかし、『冷血』が作者カポーティを打ちのめしたとするのであれば、まず『冷血』以外の作品を知らなければならないだろう。
たとえば、そう、短編集『夜の樹』を。
好きな作品で言えば『遠い声 遠い部屋』も、『クリスマスの思い出』もあげられるし、一番有名なのはオードリー・ヘップバーン主演で映画になった『ティファニーで朝食を』だろう。
けれどふと彼が「カポーティー」「冷血」「筆を折る」といったとき、浮かんだのは、『夜の樹』に収録された、『夢を売る女』だった。
そう、その中の一節だ、

「あらゆるものごとのなかでいちばん悲しいことは、個人のことなどおかまいなしに世界が動いていることだ。もし誰かが恋人と別れたら、世界は彼のために動くのをやめるべきだ。もし誰かがこの世から消えたら、やはり世界は動くのをやめるべきだ。しかし実際には、決してそんなことは起こらない。多くの人間が朝起きる本当の理由はそこにあった。つまり、ひとは重大な意味があるからそうするのではなく、意味がないからそうするのだ。」

『夜の樹』はすばらしい短編集だ。完璧なストーリーテリングで幻想的な少女に孤独な日常を蝕まれていく中年女性を描いた『ミリアム』、絵に取りつかれた『無頭の鷹』、無垢な『感謝祭のお客』。どれも何度も読むに足る完成度の高い作品である。
しかし、それらはガラスのようにもろい。
『冷血』の世界で肉体はその壊れやすさだけで暴力であり、人々の幻想や感性を冒涜する。
そこではいちばん悲しいことは、悲しいことが起こった翌日に時がとまらないこと、などとというレースの縁飾りのついた少女趣味な感傷などではない。


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子供時代を描いた数々の自叙伝に、いつもなじむことができない。そこに描かれている「幸せで無邪気な少年時代」に共感できないのだ。
無垢なんて、四歳の頃にどぶ川に捨ててしまった。
タフでなければ、生きていけなかった。
だから私には「戻りたい時代」などない。少女時代も、青春時代も、ない。年を取るほど楽になっていくのに、なぜあの苦しみに戻りたいのかわからないのだ。それが別段不幸をあらわしているとも思わないが、たとえ不幸であっても構わない。幸か不幸にかかわらず、一回あればいい類のものだ。私にも子供時代のいろあざやかな思い出は数多くあり、それはどれをとっても貴重で美しい。けれどそのとき共にあった呆然とするほどの心細さ、やるせないさみしさをこそげ落とすことは、できない。たとえ偉大な歳月の力をもってしても。
カポーティの描く少年時代は、肌になじむ。カポーティが繰り返し描いた無垢で優しい老女は、彼を育てた親類がモデルとなっている。子供の心を持ったまま大人になれずに年老いた彼女といっしょにいるとき、少年は心から彼女を愛し、彼女も心から彼を愛し、二人はこの世で最高の親友で、世の中のわからずやなんかめじゃないくらい深く理解しあっている。
それを「子供の心を持った大人」と「子供」の絆と見るよりもむしろ私が感じるのは、大人って子供に接する時にほんとうに奇妙な自分をさらけ出してしまうものだったなあという自分の記憶だ。大人たちは子供である私の何か(それが何であるのか子供である私にはわからない。まったく不可解だ)に深く感応して、彼ら自身の奇妙さをこっそり露呈してくるのだ。私が十代になってからぴたりと口を閉ざしてしまった母の子ども時代の昔語り、黒こげにしてしまったオーブントースター、プールから拾ってきたげんごろう、髪をとかしてくれとねだりながら昼寝におちる横顔。その無防備さがぽつんと寄る辺なく、悲しかった。頭の芯が無力感で軋むのだった。
無垢とは、いとしくもかなしい。

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