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妻夫木聡

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21世紀を憂える戯曲集21世紀を憂える戯曲集
野田 秀樹

二十一世紀最初の戯曲集 20世紀最後の戯曲集 解散後全劇作 野田版歌舞伎 野田秀樹 (日本の演劇人)

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今、池袋の芸術劇場中ホールで公演が行われている「南へ」。人気の妻夫木聡、蒼井優、野田秀樹、の野田地図公演ということで、検索エンジンから「NODA・MAP 野田地図 第16回公演 「南へ」」という記事に流入する方が多いのですが、ご覧の通り酷評です。

私の考えをここに書いておきます。

舞台には2種類しかない、と私は考えています。

・・・と書くと、「良い」「悪い」とか、「感動する」「感動しない」などなどの分け方を思い浮かべる人が主なのではないでしょうか。

でも、私の考えは違うのです。
私はとても現実的な考え方をします。
舞台には2種類しかない、それは、3,000円以下か、3,000円以上か、という種類です。

3000円、それは舞台に立ち続ける生き方を選んだ人々への投げ銭、はなむけです。
金額は物価や個人的な懐具合によってかわりますが。
その金額の範囲内なら、実験的だったりひとりよがりだったり未熟だったりしても、情熱さえあれば、ある一定期間空調の効いた(ないこともあるが)部屋で椅子に座って、なにがしかの芸を目にする時間への代償と考えることもできる。上手い下手に関わらず時間の流れに集中し神経を研ぎ澄ますこと、それは私にとってある体験であり、刺激であり、蓄積であるのだから。

でも、それを超す金額を要求する場合には、プロフェッショナルとしての仕事をしてもらいたい。
いくつかの失敗があっても何重にも奥の手を用意して、最終的にどのレベルにせよ「楽しませる」ことが、暗黙のうちに約束されている、それが3,000円以上という境界だと私は考えています。


でも、私の3,000円という投げ銭は、私がかつてずっと昔に音楽で舞台に立つことを夢見ていたから、というごく個人的な理由によるもので、それがなかったらきっと私はこう言ったと思います。

舞台には2種類しかない、それは、無料か、金を取るのかの2種類だ、と。


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贋作・桜の森の満開の下
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なぜ天皇を出したのだろう。
なぜ北朝鮮を出したのだろう。

NODA・MAP 野田地図 第16回公演 「南へ」を見た。(2011.2.11 マチネー)

友人の友人が出ているとのことで良席。「久しぶりの観劇でオペラグラスを忘れた」と芸術劇場に入るときに思い当たったが、オペラグラスの必要ない席だった。

公演が始まったばかりとはいえ、芝居の出だしから足並みが揃わない。
渡辺いっけいはもっと良くてもいいのではないだろうか、空回りしていた。
モブシーンの演出は面白いが、削るならこのあたりかも。
メリハリと一貫性のある芝居が出来ていたのは蒼井優で、間と表情が素晴らしかった。コケットがそっくりそのまま大竹しのぶなのは、複雑な気分。

致命的なのが妻夫木聡、完全に蒼井優に食われていた。

妻夫木聡演じる男「ミナミノリヘイ   日本人」は劇の進行に伴い徐々に変容する存在。
火口に身投げしようとした女が、火山観測所に担ぎ込まれてくる。蒼井優演じる女「アマネ」だ。同じ日、火山観測所に赴任してくるミナミノリヘイ。
火山は噴火するのか、しないのか?
300年前の噴火のとき、ミナミノリヘイとアマネは共に生きていた。
現代と300年前、二つの時代が錯綜する中、予言と期待ばかりで火山は一向に火を吹かない。
ミナミノリヘイは次第にミナミノリヘイとしてのアイデンティティを喪失し、日本人である、と名乗るようになる。この日本人とは、第二次世界大戦の日本軍兵士だ。

アマネは現代では虚言癖と幻覚を伴った精神疾患を持った女、300年前では正直者。
ミナミノリヘイは300年前にはうそつきだと思われていた、しかし現代では確固たる自分がない。

このように、二つの時代における二人の性格がきれいに対比になっていないため、すっと入ってこない。
妻夫木聡も、存在が危うくなるという役柄だからといって、舞台にたつ役者としての存在感まで危うくてはね。役作りがまだできていない。

モチーフが、弱い。

天皇、南北朝鮮、第二次世界大戦、いずれも重たい問題だ。政治的にだけでなく、既に多くの人々がこの題材について表現してきており、中には生命を賭してきた人もいるのに、この弱さはなんだろう。
天皇である必要があるのか、北朝鮮である必要があるのか、野田秀樹は第二次世界大戦に対して何か言わなければならない立場なのか、…全て必然性を感じることができなかった。
野田秀樹だけは場を制した芝居ができていたし、山場を示唆することができていたので、何かしら言いたいことは彼の中に存在しているのだろう。

予言や嘘に惑わされるひとばかりで、真実を求めるひとが一人も登場しないので、ドラマになりようがないし、形になっていないように思う。ミナミノリヘイが、真実を求める者であるべきポジションだが。

9,800円払って見る芝居になるのは、公演何日目からなのか?
次回NODA・MAPの芝居を見るとしたら、少なくとも中日を過ぎてからにしようと思う。

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「 贋作・桜の森の満開の下」や「赤鬼」、すばらしい戯曲ですよね。
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