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推理小説

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オススメ度:☆☆☆☆★
ガリレオの苦悩
ガリレオの苦悩東野 圭吾

おすすめ平均
stars東野 圭吾の本はとにかく早く読めてしまします。
stars「操縦る」が良い
starsドラマのイメージが定着
starsすーって読めました
stars久々のガリレオ

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冒頭:

つい先ほどまでぱらついていた雨はやんだようだ。今日はついてる――ワゴンタイプのスクーターから降りながら、三井礼治はほんの少し儲けたような気分になっていた。雨が本降りの最中にも配達はしたが、いずれも駐車場が地下にあるマンションで、全く濡れずに部屋までピザを送り届けられたのだ。


収録作品:
 第一章 落下る  おちる
 第二章 操縦る  あやつる
 第三章 密室る  とじる
 第四章 指標す  しめす
 第五章 攪乱す  みだす

あらすじ・概要:
ガリレオシリーズの第4弾。
テレビシリーズでは最初からメインキャストの内海薫刑事が初登場。
「聖女の救済」は第一章と第二章の間に入る。

感想:
おもしろかった。
内海薫の登場は、「容疑者Xの献身」で傷つき捜査協力から身を引こうとする湯川准教授を巻き込んでいく新要素となっている。
シリーズを続行していく上でトリックの枯渇が問題になるのが普通だが、心配せずに楽しんでよさそうだ。トリックと言っても私のような科学音痴にはわからないような内容なので簡単にだまされてしまうということもあるだろうが。門外漢の楽しみを味あわせてくれるのはうれしい。
また、このシリーズにおいては東野圭吾の悪い癖、と私が思っている、形式美にこだわろうとするあまりに面白さの本質が損なわれるというパターンが現れないのが、やはり、良い。
大ヒットした「容疑者Xの献身」が主要登場人物の心理、姿勢の要となっている。探偵ガリレオシリーズを読むときには順番どおりに読むのがおすすめだ。

DATA:
10進分類:913.6
内容分類:推理小説
メインテーマ:不明

著者名:東野圭吾
著者出身国:日本
時代背景:現代

漢字の難しさ ☆★★
表現の難しさ ☆★★
文体の読みにくさ ☆★★
テーマの重さ ☆★★
テーマの難解さ ☆★★
テーマの普遍性 ☆☆★
所要時間:(15分刻み)
2時間00分

ガリレオの苦悩ガリレオの苦悩
東野 圭吾

聖女の救済 イノセント・ゲリラの祝祭 パラドックス13 流星の絆 モダンタイムス (Morning NOVELS)

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オススメ度:☆☆☆☆★
オススメ対象:暮れない夜と昇らない朝と
オススメポイント:そもそも心って見たことある?
白夜行白夜行
東野 圭吾

集英社 2002-05
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854ページ。文庫だというのに持ち運びに全く便利でないのである。上下巻に分けなかったのには、何か出版社側の意図があるのだろうか。
しかし一気に読んだ。
もともと東野圭吾はあっさりと整理のついた文体の人で、読みながら混乱もなく惑乱もない。それが物足りないところでもあったが、この小説で取った手法とこの長さには、そのあっさりが合っている。
宮部みゆきの「火車」と同じ手法。醸し出している不気味さも、物語の最後の切れ方も全く同じだ。
「白夜行」は主人公の心理を描くのではなく、周囲を描いていく。得体の知れない不吉な人物として。20年前の、迷宮入りした殺人事件を発端に。読者には少女と少年が犯人として示唆されているのかすぐにわかるのだが、ページを繰り丹念に時間の流れと共に周辺の人間の物語を追いながら、その誰もが決定的な証拠を得られないままでいるために、次第に恐怖が高まってくる。
やがて直感により犯人の魔性に気付く人物の登場の仕方といい、かかわり方といい、追いかけてきた刑事と合流するタイミングといい、構造としてよく出来ている。全ての伏線がはまるのが嫌味にならないのは、あっさりした文体が一助となっているのは確かだろう。
難を言えば最終的に明かされる犯罪の動機となる情景として、少女売春が示されるが、金貸しの中年男の美少女との痴態、は確かに絵として派手なんだけど、見苦しいばかりで凄みはあまりない。少なくとも一貫して不気味でありつづけた犯人の救いようのない闇に値する光景ではない。
その闇は人を殺す殺さないではないのだ。ただ一人、お互いをのぞいて全ての人間を憎み欺き報復する生き様そのものなのだ。その動機となるのに、少なくとも少女の心にとって、幼い頃中年男に抱かれただけでは(それが不幸だということはわかっているけれど)、そうはなれないと思うのだ。やはりそこには家族が、娘を売った母親との愛憎が劇的に表されていないと、最後の最後で納得の行かない思いがするのだ。絵的にゴシップ的な欲望は満たされても、心が納得いかない。
その点、「火車」のほうが得心が行ったようにも思う。
それは、私が、そして「火車」の作者が女性であることに関係しているのかもしれないが。



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