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東野圭吾

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オススメ度:☆☆☆☆★
聖女の救済
聖女の救済東野 圭吾

おすすめ平均
starsタイトルの意味がわかったときゾッとしました
stars逆転の発想
stars微妙だなぁ。。
stars草薙刑事と内海刑事が活躍
stars『聖女の救済』 題名の意味

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冒頭:

プランターに植えられたパンジーが、小さな花をいくつもつけていた。土が乾いたようになっている。それでも花びらの模様の鮮やかさには、些かの曇りもない。派手な花ではないが、こういうのを本当の強さというのだろう。ほかの鉢植えにも後で水をやっておかねば、とガラス戸越しにベランダを眺めながら綾音は思った。



あらすじ・概要:
ガリレオシリーズの第5弾で、「容疑者Xの献身」に次いで二本目の長編となる。

感想:
賛否両論あるようだが、「悪意」で失敗していることが、ここでは成功しているように私は思う。

最後のどんでん返しによってぞっとさせてくれるというか、

その成功の原因はヒロイン綾音を含めた女性の心理や女同士のつながりなど女性全般をミステリアスなものとして描いており、それが伏線を生かして探究心をくすぐることだ。


女性に対し被害者である義孝の描き方が単純化された人非人なのも却ってこれでいいんじゃないか、と思える。実在すると考えるにはちょっと非現実的なシドニー・シェルダン的男性だが。生い立ちと形成された性格が合ってないし。


不自然すぎると思うのは、義孝が30を超えた女性を選んだところ。

そんなにあせっていて子供を生むためだけに女を求めているのであれば、私ならさまざまなリスクやメリットを考えて二十歳くらいの女性を選ぶけれど、・・・それを言ってしまうと綾音の人柄・雰囲気が屋台骨となるこの小説が崩れてしまうので、仕方ないのだろうか?

東野圭吾が男性だからそこまで気持ちが行き届かないのかもしれないけれど、女性として結婚や出産をシビアに考えたことがある人だったら、ちょっと見逃したりしないポイントなんじゃないかしら…


それにしても草薙刑事の恋心はもっと切なく幕切れても良かったような気がする。
草薙刑事をどうしても三枚目に描く必要があったのだろうか。

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DATA:
10進分類:913.6
内容分類:推理小説
メインテーマ:不明

著者名:東野圭吾
著者出身国:日本
時代背景:現代

漢字の難しさ ☆★★
表現の難しさ ☆★★
文体の読みにくさ ☆★★
テーマの重さ ☆☆★
テーマの難解さ ☆★★
テーマの普遍性 ☆☆★
所要時間:(15分刻み)
2時間00分

聖女の救済聖女の救済
東野 圭吾

ガリレオの苦悩 イノセント・ゲリラの祝祭 パラドックス13 流星の絆 モダンタイムス (Morning NOVELS)

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関連タグ : 東野圭吾, 探偵ガリレオ,

オススメ度:☆☆☆★★
悪意 (講談社文庫)
悪意 (講談社文庫)東野 圭吾

おすすめ平均
stars悪意に理由はない
stars内容と読後感
stars最後までグイグイ引っ張る
starsす、すごい小説・・・
stars加賀恭一郎シリーズ

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冒頭:

事件が起きたのは四月十六日、火曜日である。


あらすじ・概要:
ベストセラー作家の死体の第一発見者は児童文学作家だった。
手記によって明らかにされていく「なぜ殺したのか」。

感想:
考えうるさまざまな動機が展開されたのち、たんなる「悪意」に落とし込まれていく。
ものすごく面白くて引き込まれて夢中で読んだ。の、だが・・・。
コンセプトはわかるのだが、肝心の最後のどんでん返し、いらないんじゃないだろうか。
途中に見せられていた動機のモノづくりの執念・妄念が魅力的だったので、そこにすげかえて漠然とした「悪意」という不気味さをうまく見せるのは至難の技だし、そもそも手記という告白形式で漠然としたものをあらわすのは矛盾しているからうまくいかなくて当然と思ってしまう。
猫のエピソードはたしかになるほどと、面白く思ったのだが・・・。
捜査する側と容疑者との手記を交互に見せるという手法自体は最初にページをめくったときに想像したより読みやすくたのしかった。


DATA:
10進分類:913.6
内容分類:推理小説
メインテーマ:不明

著者名:東野圭吾
著者出身国:日本
時代背景:現代

漢字の難しさ ☆★★
表現の難しさ ☆★★
文体の読みにくさ ☆★★
テーマの重さ ☆★★
テーマの難解さ ☆★★
テーマの普遍性 ☆★★
所要時間:(15分刻み)
2時間30分

悪意 (講談社文庫)悪意 (講談社文庫)
東野 圭吾

眠りの森 (講談社文庫) どちらかが彼女を殺した (講談社文庫) 私が彼を殺した (講談社文庫) 分身 (集英社文庫) 嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)

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オススメ度:☆☆☆☆★
ガリレオの苦悩
ガリレオの苦悩東野 圭吾

おすすめ平均
stars東野 圭吾の本はとにかく早く読めてしまします。
stars「操縦る」が良い
starsドラマのイメージが定着
starsすーって読めました
stars久々のガリレオ

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冒頭:

つい先ほどまでぱらついていた雨はやんだようだ。今日はついてる――ワゴンタイプのスクーターから降りながら、三井礼治はほんの少し儲けたような気分になっていた。雨が本降りの最中にも配達はしたが、いずれも駐車場が地下にあるマンションで、全く濡れずに部屋までピザを送り届けられたのだ。


収録作品:
 第一章 落下る  おちる
 第二章 操縦る  あやつる
 第三章 密室る  とじる
 第四章 指標す  しめす
 第五章 攪乱す  みだす

あらすじ・概要:
ガリレオシリーズの第4弾。
テレビシリーズでは最初からメインキャストの内海薫刑事が初登場。
「聖女の救済」は第一章と第二章の間に入る。

感想:
おもしろかった。
内海薫の登場は、「容疑者Xの献身」で傷つき捜査協力から身を引こうとする湯川准教授を巻き込んでいく新要素となっている。
シリーズを続行していく上でトリックの枯渇が問題になるのが普通だが、心配せずに楽しんでよさそうだ。トリックと言っても私のような科学音痴にはわからないような内容なので簡単にだまされてしまうということもあるだろうが。門外漢の楽しみを味あわせてくれるのはうれしい。
また、このシリーズにおいては東野圭吾の悪い癖、と私が思っている、形式美にこだわろうとするあまりに面白さの本質が損なわれるというパターンが現れないのが、やはり、良い。
大ヒットした「容疑者Xの献身」が主要登場人物の心理、姿勢の要となっている。探偵ガリレオシリーズを読むときには順番どおりに読むのがおすすめだ。

DATA:
10進分類:913.6
内容分類:推理小説
メインテーマ:不明

著者名:東野圭吾
著者出身国:日本
時代背景:現代

漢字の難しさ ☆★★
表現の難しさ ☆★★
文体の読みにくさ ☆★★
テーマの重さ ☆★★
テーマの難解さ ☆★★
テーマの普遍性 ☆☆★
所要時間:(15分刻み)
2時間00分

ガリレオの苦悩ガリレオの苦悩
東野 圭吾

聖女の救済 イノセント・ゲリラの祝祭 パラドックス13 流星の絆 モダンタイムス (Morning NOVELS)

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オススメ度:☆☆☆☆☆
怪笑小説 (集英社文庫)
怪笑小説 (集英社文庫)東野 圭吾

おすすめ平均
stars○笑小説3種レビュー
stars練り上げられた充実のエッセイ集。東野氏の「笑い」へのこだわりに注目!
starsユーモアのセンスが光る作品郡
stars東野流「ブラックユーモア」
starsコミカルでシニカル

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冒頭:
その電車の中の光景は、恐ろしいほどにいつもと同じだった。
(鬱積電車)

収録作品:
 鬱積電車
 おっかけバアさん
 一徹おやじ
 逆転同窓会
 超たぬき理論
 無人島大相撲中継
 しかばね台分譲住宅
 あるジーサンに線香を
 動物家族

あらすじ:
鬱積電車
  電車に乗り合わせた人々の胸中に鬱積する本音
おっかけバアさん
  杉サマをおっかけるためならなんでもするお婆さん
一徹おやじ
  息子を飛馬にしたい
逆転同窓会
  教師と生徒が逆転
超たぬき理論
  UFO対UMA
無人島大相撲中継
  全ての取組覚えてます
しかばね台分譲住宅
  バブル崩壊でせっかく買った家が。この死体どうしよう?!
あるジーサンに線香を
  アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイ)のパロディ
動物家族
  お母さんはスピッツ、お姉ちゃんは猫、お兄ちゃんはハイエナ、お父さんは狸、僕は・・・

感想:
風刺というよりは、パロディかな。
パロディというからには元ネタがなければならないが、元ネタがあるのは『アルジャーノンに花束を』のパロディである『あるジーサンに線香を』だけである。
とはいえ、風刺というと社会を見通す鋭さ、社会批判、先見性というものが必須で、読者の「気付かなかったけれど言われて見れば確かにそうだ!」という感銘を与えるものになるのだが、それには当たらない気がする。

この東野圭吾の短編集『怪笑小説』は、「読者の誰もが知っているあまりにも有名な社会現象」へのパロディ。

ちょっと変わった小説だ。

内容のバランスが良く完成度が高く、秀逸。
東野圭吾の作品の中でも白眉。
東野圭吾らしいか、というと「意外だった」と思う。

しかし振り返ってみれば、東野圭吾作品には長所・短所という意味では共通項が感じられるのだが、テイストという意味で「らしさ」を感じたのは実はこの作品が初めてである。

東野圭吾は変わった作家だなあとつくづく思う。引き出しの多いヒットメーカーであると同時に、将来まだ発展の余地が感じられて、他の作家とはちょっと違う方法で小説を書いているような印象を受ける。

純文学ではなくても、日本人の作家は「私」というものを介して文章をアウトプットしているように感じるのだが、東野圭吾にはそれが感じられなくて、そこが面白いなぁと思う。
作品自体も、作品史としても。



データ:
10進分類:913.6
メインテーマ:社会風刺
時代背景:現代
漢字の難しさ ☆★★
表現の難しさ ☆★★
文体の読みにくさ ☆★★
テーマの重さ ☆★★
テーマの難解さ ☆★★
所要時間:1時間

怪笑小説 (集英社文庫)怪笑小説 (集英社文庫)
東野 圭吾

毒笑小説 (集英社文庫) 黒笑小説 (集英社文庫 ひ 15-8) あの頃ぼくらはアホでした (集英社文庫) 超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮文庫) 怪しい人びと (光文社文庫)

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オススメ度:☆☆☆☆☆
オススメポイント:「実に面白い」っていうのは一体どこで・・・。「なかなか面白い」とは言っているけど・・・。
容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)
容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)東野 圭吾

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おすすめ平均 star
star面白い推理小説
starこの本で「数学」の見方が変わる!!わたしの人生の視野を広げてくれた一冊!
starミステリとして面白い

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冒頭:

午前七時三十五分、石神はいつものようにアパートを出た。三月に入ったとはいえ、まだ風はかなり冷たい。マフラーに顎を埋めるようにして歩き出した。通りに出る前に、ちらりと自転車置き場に目を向けた。そこには数台並んでいたが、彼が気にかけている緑色の自転車はなかった。



あらすじ:
探偵ガリレオシリーズ第三作の長編。
数々の難事件を解決してきた物理学者湯川学が『天才』と呼び『好敵手』と認めた学友石神は、家庭の事情で研究職を諦め、高校教師として野に埋もれていた。
数式を解くことだけが生甲斐の地味な暮らしを破る事件、そしてライバル湯川学との対決は。

感想:
理系の中でも数学専攻には変人しかいないと聞くが、石神もその典型で、湯川学を超えた変人として描かれている。彼の登場によって、前2作まで不満のあった湯川学のキャラクターがルネッサンス的天才として際立ち、また才能ある者同士の友情と再会に有頂天になる湯川学の姿に愛すべき要素が加わった。加えて『白夜行』での共犯が一心同体の2人であるが故に不気味な魅力を放ちつつその内面があえて描かれなかったのに対し、共犯がそれぞれ全く違う生活をしていることで人間らしさが生まれている。ヒロインは白夜行と同じくあくまでも盲目的に幸せを求める得体の知れない存在として描かれているが、母親という役割が少しなりと共感を可能にしている。
今までのフラストレーションを解消してくれる傑作。
本格か否か、純愛か否かという議論があることと思う。アクロイド殺し的で本格ではないだろうし、手段は純愛でもないだろうと思う。が、それは作品の価値とは無関係だ。ぞくっとさせてくれること間違いなしである。
「博士の愛した数学」同様に、学校時代数学ができなかったコンプレックスを持つ読者が数学ができるようになったかのような気分を味わえるところも魅力だろう。
石神が現れたことで、湯川学を挟んだ石神対草薙という友情のライバル関係が生まれ、草薙が友情を試されるのも見所のひとつだ。

「君にいっておくが、今回にかぎっては、全面協力というわけにはいかない。僕は個人的な理由で事件を追っている。僕には期待しないでくれ」


「一人の友達として、僕の話を聞けるか。刑事であることは捨てられるか」


湯川学が自分の価値観を述べる「この世に無駄な歯車なんかないし、その使い道を決められるのは歯車自身だけだ」、この意味がわかりにくい言葉が、石神対湯川という対決を頭脳の戦いだけでなく、人間性の戦いにもしている。それによって人間性が最終的な勝敗を決定したかのような読後感があり、後味を良くしている。


DATA:
10進分類:913.6
内容分類:推理小説
メインテーマ:―
サブテーマ:数学

著者名:東野圭吾
著者出身国:日本
時代背景:現代

漢字の難しさ ☆★★(標準)
表現の難しさ ☆★★(理解しやすい)
文体の読みにくさ ☆★★(読みやすい)
テーマの重さ ★★★(テーマ:なし)
テーマの難解さ ★★★(テーマ:なし)
テーマの普遍性 ★★★(テーマ:なし)
所要時間:2時間

受賞:直木賞 本格ミステリ大賞 週刊文春ミステリーベスト10第一位 このミステリーがすごい!第一位 本格ミステリ・ベスト10第一位

地図:
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容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)
容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)東野 圭吾

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star面白い推理小説
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starミステリとして面白い

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キーワード:東野圭吾 直木賞 本格ミステリ大賞 週刊文春ミステリーベスト10第一位 このミステリーがすごい!第一位 本格ミステリ・ベスト10第一位 地図あり
オススメ度:☆☆☆☆★
オススメポイント:「実に面白い」って、原作では言ってないよなあ。

探偵ガリレオ (文春文庫)
探偵ガリレオ (文春文庫)東野 圭吾

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おすすめ平均 star
star物理探偵登場!
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冒頭:

「・・・・・・振り向いたところをみれば、夫は仮面をかぶっていた。銀色の金属でこしらえた無表情な仮面だった。感情を隠したいときにいつも使うこの仮面は、夫のやせた頬や頸や眉間にぴったりと合うように作られている。仮面をキラリと光らせて、夫は凶悪な武器を手にとり、じっと眺めた。その武器は――」
そこまで読んだ時、バイクのエンジン音が近付いてくるのを彼は聞いた。レイ・ブラッドベリの
『火星年代記』を手に持ったまま、窓の手前に立ち、カーテンを細く開けた。



あらすじ・概要:
物理学者湯川学が警視庁捜査一課刑事草薙の持ち込む難事件を卓越した頭脳で解決する。

目次:
第一章 燃える もえる
突然後頭部から炎を出して死んだ不良の謎。
第二章 転写る うつる
ひょうたん池でデスマスクが発見された。そして死体も。
第三章 壊死る くさる
よくある心臓麻痺に見えた。ただ、ある場所だけが腐っていたこと以外は。
第四章 爆ぜる はぜる
湘南の海、ゴムボートの上で突如爆発した人妻。
第五章 離脱る ぬける
熱に浮かされ、よくわからないものを視た。 忘れられるはずだった、その映像が、ある殺人と関係するまでは。

感想:

大変面白かった。
探偵ものは好きだ。
子供時代を思い出すのだ。
子供の頃読んでいたから、ではなく、似ているから。
おやつも人形も全部そばに置いて、大好きな本を繰り返し読んだあの頃に。
不思議といつも嵐の日として記憶されている。窓の外側に大粒の雨粒が叩きつけられては絶え間なく流れ落ちて行く。風の音、雷の音。読んでいるのはミステリーや冒険物語。はらはら、どきどきの胸の奥に甘い思い。「私は安全な場所にいる」
探偵が死なないと決まっているからなのか?(たまに死ぬ) シリーズもので馴染みになるからか?

『探偵ガリレオ』は事件の現象が常にど派手で視覚に訴えるし、謎解きの科学が素人の好奇心をそそる。厳密さに欠ける(ような気がする)部分も東野圭吾作品の大柄にうまくマッチしてプラスに転じている。

もう少し探偵そのもののキャラクターがくどく描かれたほうがいいなという、福山雅治負けによって星ひとつ減点。

漢字の難しさ ☆★★
表現の難しさ ☆★★
文体の読みにくさ ☆★★
テーマの重さ ☆★★
テーマの難解さ ☆★★

所要時間:2時間

ガリレオ DVD-BOX
ガリレオ DVD-BOX福山雅治, 柴咲コウ, 北村一輝, 品川祐

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おすすめ平均 star
star湯川 LOVE
starラブコメ
starうんちくタレの福山雅治

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関連タグ : 東野圭吾,

オススメ度:☆☆☆★★
予知夢 (文春文庫)
予知夢 (文春文庫)東野 圭吾

おすすめ平均
stars面白かった
stars短編で読みやすい
stars是非!シリーズ化を
stars読みやすい短編集
stars続編も楽しい♪

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探偵ガリレオシリーズの2冊目。
(1冊目:探偵ガリレオ 2冊目:予知夢 3冊目:容疑者Xの献身)
一作目、二作目、三作目、・・・と進めば進むほど評価が高いようだ。

天才物理学者湯川学(ガリレオ)はかつての同級生で刑事一課の草薙の持ち込むオカルト事件を科学で解決してみせる。
 第一章  夢想る(ゆめみる)
 第二章  霊視る(みえる)
 第三章  騒霊ぐ(さわぐ)
 第四章  絞殺る(しめる)
 第五章  予知る(しる)
オカルトの設定が良い。また、トリックの説明がわりと単純でかつ科学的な印象なのも良い。ただ「絞殺る」の一部に仕掛けがどうなっているのかわかり辛い箇所があった。東野圭吾、あまり「物書き」としてのこだわりは感じない作家だが、さしつかえなければイラスト解説を導入して欲しいものだ。そこまでさばけていれば感心する。

福山雅治が演じてヒットした湯川学のモデルは佐野史郎だったそうだが、あてがきどおりに佐野史郎が演じていたらヒットは難しかっただろう。
美しい福山雅治が演じることで、彼の色気が湯川学の知性の色気として錯覚されるのがドラマの魅力だろう。
原作では、湯川学は設定や役割はドラマと同様だが、キャラクターが際立っていない。インスタントコーヒーを飲むとか不合理な話に眉をひそめるなどの断片だけで、彼自身にスポットライトが当たることはない。控え目と言っていいくらいだ。福山雅治のイメージで読み進むと、そんな描写一言もないのに湯川学がハンサムであるかのように感じてしまい、どこが佐野史郎なのかさっぱりわからない。
いかに美しさというものが一目だけで無言の力を持つか、である。

東野圭吾の作品は映画やドラマになることが多い。
それはキャラクターが際立っていない・展開に技巧がない、その割りに作品の世界が大きい、ということが関係しているような気がする。
要するに、二次作品の作り手にとって魅力的であり、しかもハードルが低い、ということだ。

原作は「探偵もの」にしてはファンを掴む魅力が乏しくやや大味ではあるが、そこを福山で補ってオカルトと科学を味わってみるのも面白い。


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オススメ度:☆☆☆☆★
オススメ対象:暮れない夜と昇らない朝と
オススメポイント:そもそも心って見たことある?
白夜行白夜行
東野 圭吾

集英社 2002-05
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854ページ。文庫だというのに持ち運びに全く便利でないのである。上下巻に分けなかったのには、何か出版社側の意図があるのだろうか。
しかし一気に読んだ。
もともと東野圭吾はあっさりと整理のついた文体の人で、読みながら混乱もなく惑乱もない。それが物足りないところでもあったが、この小説で取った手法とこの長さには、そのあっさりが合っている。
宮部みゆきの「火車」と同じ手法。醸し出している不気味さも、物語の最後の切れ方も全く同じだ。
「白夜行」は主人公の心理を描くのではなく、周囲を描いていく。得体の知れない不吉な人物として。20年前の、迷宮入りした殺人事件を発端に。読者には少女と少年が犯人として示唆されているのかすぐにわかるのだが、ページを繰り丹念に時間の流れと共に周辺の人間の物語を追いながら、その誰もが決定的な証拠を得られないままでいるために、次第に恐怖が高まってくる。
やがて直感により犯人の魔性に気付く人物の登場の仕方といい、かかわり方といい、追いかけてきた刑事と合流するタイミングといい、構造としてよく出来ている。全ての伏線がはまるのが嫌味にならないのは、あっさりした文体が一助となっているのは確かだろう。
難を言えば最終的に明かされる犯罪の動機となる情景として、少女売春が示されるが、金貸しの中年男の美少女との痴態、は確かに絵として派手なんだけど、見苦しいばかりで凄みはあまりない。少なくとも一貫して不気味でありつづけた犯人の救いようのない闇に値する光景ではない。
その闇は人を殺す殺さないではないのだ。ただ一人、お互いをのぞいて全ての人間を憎み欺き報復する生き様そのものなのだ。その動機となるのに、少なくとも少女の心にとって、幼い頃中年男に抱かれただけでは(それが不幸だということはわかっているけれど)、そうはなれないと思うのだ。やはりそこには家族が、娘を売った母親との愛憎が劇的に表されていないと、最後の最後で納得の行かない思いがするのだ。絵的にゴシップ的な欲望は満たされても、心が納得いかない。
その点、「火車」のほうが得心が行ったようにも思う。
それは、私が、そして「火車」の作者が女性であることに関係しているのかもしれないが。



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関連タグ : 東野圭吾, 推理小説,


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