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桜庭一樹

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オススメ度:★★★★☆
オススメポイント:百年の孤独
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赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)
桜庭 一樹
東京創元社 2010-09-18
評価

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫) 私の男 (文春文庫) 推定少女 (角川文庫) 少女には向かない職業 (創元推理文庫) 未来形の読書術 (ちくまプリマー新書)

by G-Tools , 2014/04/27


あらすじ:
”辺境の人”に置き去りにされた捨て子、万葉(まんよう)は失読症だったがしかし、予知能力があった。
その辺境の血を見込まれて製鉄を生業とする旧家に嫁入りした万葉に端を発する、女三代の記。
死んでいった人々の中には、殺されたものがいたのか?

読み始めてすぐに、『百年の孤独』だな、と思った。
文庫本巻末にある作者あとがきをみると、以下のような記述があり、最初から意識して書いていたようだ。
「女三代、一族、年代記と言われたら、ガルシア・マルケス『百年の孤独』に、イサベル・アジェンデ『精霊たちの家』、ヴァージニア・ウルフ『オーランドー』などが脳裏に浮かんだ。」

さっそく、イサベル・アジェンデ『精霊たちの家』をAmazonで注文。

つまり、『赤朽葉家の伝説』は面白かった。
息もつかせぬ一族の絵巻、生まれてくる子供たちの名付けの妙、粗削りの神話のような味を出している幻想と現実の自在な行き来。どれも、ガルシア・マルケスそのもので、不慮の死者たちが四角い箱にぽきぽきと足を折られてつめこまれ埋葬されている鉄砲薔薇の谷間は、マルケスその人が書いたように思えた。(マルケスなら、『おんなおとこの死』ではなく、肝心のところが語られない大虐殺、と来るところだが)
私の好きな『百年の孤独』とこれだけ似通っているのだから、イサベル・アジェンデ『精霊たちの家』とはどの程度似通っているのだろう、と興味がある。
(ヴァージニア・ウルフとはあまり似ていない気がするけど)

悪意、悪人というものは出てこないのに、三代で描かれる戦後・バブル・現代といった時代の不安がうまく描かれており、予知という全能とも言える能力を持った人間が主人公であるのに、翳りがある。

でもそれにしても、製鉄という事業を中心に据えているようでいて、その鉄がどこから来て、どこへ行ったのか、そういった現実味のある『外の世界』との交流がすっぽりと抜け落ちているのも、なかなかやるなぁ、とうなる。

とはいえ、殺人?という疑念に対する答えは少々ゆるいような気もして、そこはこの小説の核心であるだけに、残念。

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赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)
桜庭 一樹
東京創元社 2010-09-18
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少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫) 私の男 (文春文庫) 推定少女 (角川文庫) 少女には向かない職業 (創元推理文庫) 未来形の読書術 (ちくまプリマー新書)

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