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田島征三

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タグ:田島征三 の記事一覧

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オススメ度:☆☆★★★
オススメポイント:ありきたりの話に飽きた大人に。子供には勧めません

山おとこのてぶくろ (日本みんわ絵本)山おとこのてぶくろ (日本みんわ絵本)
田島 征三


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「山おとこのてぶくろ」はこんなあらすじだ。

あらすじ:
(1)父親があくびをすると娘を山おとこにさらわれるというルールがある
(2)三人姉妹が上から順番に試され、末の娘が賢く危機を切り抜ける
(3)山おとこはさらってきた娘に留守を預け、ある部屋を覗いてはならないと禁じる
(4)山おとこは同時に、自分の留守中に自分の大きなてぶくろをのんでおけと命じる
(5)覗いてはならない部屋には財宝と大量の人骨がある
(5)山おとこは末娘の正直さに感動し心を開く
(6)末娘は山おとこがさらってきた若い男と通じ、山おとこを殺す



感想:


(2)(3)(5)((6)の殺すという部分も)がほぼ青ひげと同じ展開なのだが、残りの筋が特異すぎるのでずいぶんと散漫で荒々しい印象だ。

姉娘が鍋で煮られる絵では、女の両脚の太ももから下が股をこちらに向かって開いている角度で鍋のふたからにょっきりはみ出ており、手前に黒く怒った山おとこが座っている背中が描かれている。これはまったく田島征三の作画によるもので、はなしそのものにはエロティックな要素はほとんどない。

なにより気になるのが手袋。手袋ってそんな昔から庶民も使っていたのだろうか…?
そもそも手袋を飲むという条件が不可解だ。
嫁を試す逸話はいくらもあるが、機織りなど仕事の技能を試されるものばかりで、飲み食いにまつわるものもありそうだけれど、手袋を飲む意味が直接的にも象徴的にもわからない。この山おとこがどのように手袋を使っていたのかもわからず唐突だし、その割に山おとこがよばわると嫁が隠しておいた場所から返事をして戻ってくるなど忠誠の関係があるし。
これだけ奇異な小道具が出てくるのに財宝や人骨は不要という気がする。

「おら うそ つかね よめこ ほしかった。
 おまえこそ、 その よめこだぁ。」
と言った背後から刺されて死ぬ山おとこ。

すこぶる後味の悪い不恰好なはなし。

この物語はちょっとした長編小説でこまかに描かれるべきものなのかもしれない。

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