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萩尾望都

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オススメ度:☆☆☆☆☆
オススメポイント:中二じゃない
恐るべき子どもたち (小学館文庫)
恐るべき子どもたち (小学館文庫)
おすすめ平均
stars不安定感が絶妙!
stars原作を望都流に昇華させた佳作、必見必読です
starsこれは萩尾さんの読んだ「恐るべき子供たち」
stars芸術作品
starsコクトーの原作に堂々張り合う名作!

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怖るべき子供たち (角川文庫 (コ2-1))
怖るべき子供たち (角川文庫 (コ2-1))東郷 青児

角川書店 1991-06
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おすすめ平均 star
star純粋とは、なにか。痛みを知るとは、…。
star崇高な白と黒の世界
star翻訳はこれで良いのだろうか?

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中二病という言葉がわりと最近に生まれて、これが非常に便利で重宝していて、生みの親である伊集院光は天才だ!!と感激している。
何がすごいかというと、新しい言葉は日々続々と生まれているがそれらのほとんどは古くからある言葉の単純な置き換えか、または新しい技術・フレームワーク等が考案されそれらを語るための名づけによって生まれているが、「中二病」とされる言動は思春期特有の現象として古くから広く認知されているにもかかわらずその一群をずばりとまとめた用語が「中二病」以前に存在しなかったという概念としての新しさ、また「病」と付けることによりその言動に対する批判的なスタンスを明示しつつ「中二」という誰もが通過する時期を年齢ではなく学年で表現することによりおかしみいとおしみも感じられるという言葉としてのセンスの良さにおいて卓越している。

ところで「恐るべき子供たち」である。
これ、恐るべき子供たちではなく恐ろしい子供たちではないのかという気がするのだがどうなのだろう。
恐るべき、というとなんだか選ばれし者というか、ちょっと中二病的な匂いがする。
ジャン・コクトー原作で映画化もされているこの小説と、私は萩尾望都の漫画で出会った。(この漫画、Amazonのレビューを見るととても評判が良い。→ 恐るべき子どもたち (小学館文庫)
それで気に入って翻訳(東郷青児)で読んで、どちらも今でもとても好きな作品である。
モンマルトルに住むエリザベートとポールの姉弟は社会不適合者であり大人になることができない。豊かな感受性をもち、奇妙なコレクションで散らかり放題の部屋にこもってトリップする彼らの世界に魅せられたジェラールとアガートとの幼く残酷な恋愛が象徴的に描かれた作品。社会に対する不安感や麻薬を題材にしながらもその細部には子供の感性によるエピソードが美しくちりばめられ、カポーティに通じる魅力がある。

今読み返して、エリザベートとポールとジェラールとアガート、この四人みたいなのは中二病じゃないんだよな、と雑念めいた感想を持った。

本物である彼らは悲劇の中で永遠に子供のままだ。



↓「半神」もオススメです。
半神 (小学館文庫)
半神 (小学館文庫)
おすすめ平均
stars天才としか言いようがない
stars16ページで物語られることのすごさ
stars最後の作品も、なかなかです。
stars思ってたのと全然違う話でした
stars未だ半神を越える16Pに出会えない

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