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養老孟司

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オススメ度:☆☆★★★
つっこみポイント:エントロピー
無思想の発見無思想の発見
養老 孟司

筑摩書房 2005-12
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神の死亡が宣告(しばらくの間影武者を立てていた)されて以来、現実と呼ばれる事実の集合は人類の世界観を脅かし続けてきた。
サンタクロースはいるのですか?人の心にいるのです、って問答は美談なの?サンタまで住まわせなきゃならないなんて、広くもない心がくたびれる。
心ココロ、といえば済むのが現代であり、そんなこんなで雑多な矛盾を不法投棄され心は病み衰えている。
かつてそういった諸問題は神もしくはそれに相当する存在が引き受けてくれた。いや、そうではないだろう。そういった諸問題は神もしくはそれに相当する存在を含んだ世界観が引き受けてくれた。
哲学philosophiaは古代ギリシアでは学問一般を意味しており科学という意味でもあった。それが現在のように科学と分離し、思索による独立した営みを差すようになったのは近代になってからである。あまりの科学の発展がそうさせたのだ。

養老孟司氏の根本姿勢は、氏の専門である脳にまつわる最先端科学を礎とした世界観の構築だ。しかし前述のように科学と哲学が乖離してしまっている以上、哲学から科学へのアプローチがそうであるのと同様、科学に足をおいたところで哲学には手が届かない、というのが印象。
彼がこの本で言ってることは、五感で捉えることのできる感覚の領域を現実とし、言葉にされた思想(思想はしばしばこの本の中で思考や思念と混同される)を持たないことが日本の無思想という思想である、ということ。

 言葉=「同じである」という強い感覚
(言葉は記号だ、という知れ渡った真理を感覚的に言い表しただけのこと)

という真理を根拠に言葉は現実に即していない、と断定し、実践している。「バカの壁」同様、文章は口述筆記レベルでまったく推敲された感がない。語の定義が曖昧であるのみならず軽はずみで、その時々でまったく違う意味を帯びているので他人に伝わらない。
言葉の抽象性の否定を言語で著述するしかないところに自己撞着がある。


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