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妻の妊娠中夫が考えていること(兼坂頼介)

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オススメ度:☆☆☆★★
オススメ対象:妊娠中のカップル 子育て中のカップル 子供を持つことへの不安を抱えているカップル
妻の妊娠中夫が考えていること
妻の妊娠中夫が考えていること兼坂 頼介

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冒頭:

その日の天気までは覚えていない。
あれは確か、臨床心理学関係のある資格審査が行われた日の翌日、十一月四日だったと思う。
いつもとほぼ同じ時刻に帰宅した私は、前の晩、資格審査の一次試験が想像以上に難しかったことを理由に、したたかにやけ酒を飲んだにもかかわらず、いつものようにビールグラスを傾けていた。


感想:
夢の話がやけに多かったり、「~かもしれない」と推量の表現が多かったりするのは臨床心理家という商売柄か。(著者本人は、職業についてサイコロジストという呼称が一番しっくり来るとのこと。)
それに加え、会話文がほとんどないので、内省的なエッセイである。
タイトルからふざけた内容を想像していると裏切られるだろう。
自分が父親になることへの期待や抵抗を、夢や無意識の行動を分析することで推察しながら、次第に父となっていく様が描かれている。心理学の専門家であっても、自分自身を掌握し制御できるわけではないのだなあと感心した。
松久淳著「男の出産」と共通しているのは、日記という形。これは偶然ではなく、当事者でないため妻の観察日記という形が自然と選ばれるのだろう。そしてその距離感が体験者である私にとっても、体験者特有のの熱っぽい感覚で語られるよりもリアルに感じられる部分がよくある。
父になり忙しくなるのに、なぜか休みを一日減らす土曜日のスクールカウンセラーの仕事を引き受けてしまったり、子どもの親になることで妻と絆が深まった一方で、人生において重ならない部分が増えたとも感じたり、夫の時間は妊婦とは違う流れ方をしているのだと納得した。
最後すぐに産室に駆けつける気にならず煙草を吸う場面は内観に堕せず、人生の扉をこの手で開く慄きと向こう側から吹いて来る風が感じられ、人間として共感できる。

DATA:
著者名:兼坂頼介
著者出身国:日本
10進分類:598.2(結婚医学)
内容分類:エッセイ
内容分類:日記
メインテーマ:男性から見た妻の妊娠・出産
メインテーマ:父親になる
サブテーマ:心理学と社会
サブテーマ:心理学と人生

漢字の難しさ: ☆★★
表現の難しさ: ☆☆★
文体の読みにくさ: ☆★★
テーマの重さ: ☆☆★
テーマの難解さ: ☆★★
テーマの普遍性: ☆☆☆
時代背景:現代

所要時間:1時間15分

妻の妊娠中夫が考えていること
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コメント
この記事へのコメント
絶対手に取らない本だなぁ~と思います。
でもあにょさんの感想読んだら「ん?読んでもいいかも?」って思うから不思議。
もうすぐ甥っ子か姪っ子が生まれる予定ですが
若い母親になる彼女に買ってあげてもいいな、と。

「人生の扉をこの手で開く慄きと向こう側から吹いて来る風が感じられ・・・」
この文、好きです。
2008/11/05(水) 22:19 | URL | ねこ #GCA3nAmE[ 編集]
ありがとうございます。
甥御さんか姪御さんが生まれるんですね。おめでとうございます。
私の場合ですが、初めての赤ちゃんが生まれるとわからないことがいっぱいあって、でもしばらく(1ヶ月くらいは)育児書を読むこともできない程忙しくて睡眠不足だったので、妊娠中に予習しておけばよかった!と焦りました。
無事に元気な赤ちゃんが生まれますように。
2008/11/08(土) 08:41 | URL | あにょ #-[ 編集]
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