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チェルノブイリから25年

ここでは、「チェルノブイリから25年」 に関する記事を紹介しています。

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今も進行中の福島第一原子力発電所危機で「大丈夫、安全」と言い張っている方がずっと言っているのは、
「チェルノブイリよりもマシなんだ」
という比較です。
IAEAの基準でチェルノブイリと同等のレベル7とされてからも、「チェルノブイリほどじゃない」「レベル7でも軽いほうのレベル7だ」という言葉を喧しく耳にしました。

でもどうしてチェルノブイリよりマシなんでしょうね?
今回はそれについて考えると共に、福島第一原子力発電所危機のはらむ危険について考えてみたいと思います。

漏出している放射性物質の量がチェルノブイリよりも現時点で少ないからでしょうか?
そういう風に説明していますが、それだけでは片付かないような気がします。

ソ連という国家を資本主義国家から見くだした差別感情、冷戦の名残のあまり根拠のない優越感でそう思い込んでいるだけ…という部分が大きいんじゃないかと思うんです。

チェルノブイリは非常に衝撃的な事故でした。
25年前中学生だった私にとっては人生に影響を与えた事件のひとつです。

チェルノブイリを経てもなお原子力発電を推進し続けるには、何かチェルノブイリを片付けるような理屈が必要です。
その理屈としてはまず、チェルノブイリで使用されていた原子炉の構造が日本の原子炉の構造と異なり、格納容器が無かったことがあげられます。
(でも格納容器は万能万全ではなかったわけですが)

それに加えて、無意識にもこういったことを思っていなかったでしょうか。

「ソ連という国は人権の意識が低く隠ぺい体質で、現場の人材の能力も低く管理体制もなっておらず、そのためああいったみっともない大事件を引き起こしたのだ、ああ恐ろしい、日本はそんなレベルの低い国と同じであるわけがないし、誰もそんな風に思うわけがない(私たちが安全だと言い張って落ち着いていれば…)」

あのチェルノブイリと同じだなんて、プライドが許さないのです。

これはとても危険な奢りだと思います。

私自身が心のどこかで、そんな風に思っていたのかもしれません。
最近TVを見ていて、そう思いました。

それはウクライナでチェルノブイリ被害者のデモが行われたというTV報道でした。
「福島についてどう思うか」
と訊ねられた被害者のおばさん(当時は若かったのでしょう)が、涙ながらに
「福島にいますぐ行って何かしてあげたいわ」
と言っていました。

私は彼女の言葉を聞いて、心臓を貫かれるような衝撃を受けました。

彼女の共感と同情が私の偏見を融かし、当たり前のことに気付かせたのです。
彼らと私たちに違いなどないということです。
話す言葉が違うとか(違うだけでなく、英語のように学校でなら)、遠くに住んでいるとか、肌や髪や目の色が違うとか、そんな違いはささいなことであり、彼らも私たちも同じくミスをする、ただの人間なのです。
彼らも、私たちも、同じ人間で、そして同じように事故が起きたのです。
25年も経って、私はやっとそんなことがわかったのです。

確かに国民一人一人ではなく国として、ソ連はおそろしい国家だったかもしれません。
今もロシアにそれは残っているのでしょう。

でもおそろしい国家だからこそできたようなことがたくさんあります。
多数の死者を出しても一般人や軍隊を投入し力技でねじ伏せるように事態を収束させたこと
首都が汚染されないように爆弾で雨を降らせた結果ベラルーシが汚染されたとも言われていること…

そういった、何かを活かすために何かを犠牲にするということが、日本にできると思いますか?
良い意味でも悪い意味でも、難しいと思います。

そんな選択をするくらいなら、心中しちゃおうよ、というのが日本です。
それは第二次世界大戦の歴史が語っているし、今回のことでも肌で感じました。

さて、実際に作業にあたったり指揮したりしている方ではなく一般の日本国民が、チェルノブイリよりも軽いのだと思うことにどのようなリスクが潜んでいるのでしょうか。
福島第一原子力発電所危機は現在も進行中の事故で、今後更に深刻化する可能性も否めず、また状態が悪化しなかったとしても長期化することにより被害が拡大していく可能性があるという状況です。
軽いと思うということは当然、油断をするわけですから、チェルノブイリの教訓を活かすチャンスを失うということになります。

5年、10年経ったときに、チェルノブイリがあったのになぜ?と思わないために、油断せずにチェルノブイリを見直してみたいと思います。

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