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学者はなぜ嘘をつくのか

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浜岡原子力発電所を停止する、という発表は多くの人々にとって予期しないものでした。

私は預言者ではないので(最近原発に関する預言者を名乗る人がネット上にいると聞きますが)全く予想はしていませんでしたが、何か事態が大きく動く予兆はありました。

推進派だった学者の方たちが連名で反省文を出したり(原発推進学者が次々懺悔 「国民に深く陳謝する」J-castニュース)、同じく推進派であった小佐古元参事官が校庭の許容放射線量20msvに抗議をして辞任したり(小佐古・内閣官房参与の辞任表明文要旨)、といった、今まででは考えられないようなことが起こったことです。

私の考えでは、学者という人たちはその専門とする学問において、嘘を言ったり、真実を黙っていたりするのは割と平気な人が多いと思います。

一般人は学者と言えばもちろん自分達よりもその学問について良く知っているわけだから、何か意見を述べればなるほどと思って自分達の考えよりも正しいだろうと思うけれど、決してそうではありません。

まずひとつに、「このままでいいのか、いけないのか」という問いに対する答えというのは世間智がなければ出せないということ。学問の知識では解決しない、個々人で判断しなければならない事柄まで学者にゆだねるのはそもそも適任ではないということです。

次に、職業倫理の問題があります。

学者というのは間違いを言っても職を失うということはほとんどありません。
科学とは最先端では仮説と実証の繰り返しで、もちろん間違っていることもある。でも間違っていたことが何年か後に判明したからといってその学者がだめだということにはならない。間違いの中にも一定の成果があることもあるし、また何年か経ったら正しかったと言われるかもしれない。学者の世界はそういうものだと思いますし、きっとそうあらねばならぬのでしょう。

しかし、人体への放射線の影響など、まだ十分に解き明かされてはおらず有力な説として害があるという意見もある事柄について、安全なのだ、と宣伝したり、原子力発電所が絶対に事故を起こさない、と言い張ったりとか、そういったことをどうして良心の呵責なしにできるのか、と言いますと、これもあくまで私の考えですが、そこに彼らの職業倫理というものがあるのです。

つまり、学者とはその学問に奉じた者であり、その学問が今後も打ち捨てられることなく発展していくことに寄与することこそが彼らの職業倫理なのです。
だからどんなトンデモ説を唱えても、非人道的で非常識であっても、そこさえ踏み外さなければその業界で大きなポジションに安穏としていることができるのです。

簡単に言えば、その専門とする学問を専攻する学生が大勢いたり、研究予算が沢山ついたり、商業利用がたくさんされて世の中に受け容れられたり、世界の中でその学問をリードするアドバンテージを保持したり、といったことが、学問の発展に寄与したということになります。
一般人はそこを勘違いしてしまって、学者は学問が探究する「真理」を職業倫理として持っているはずだと思ってしまう、そこに大きなズレがあると思います。

ですから、たとえば消防士が放火をする、警官が万引きをする、という場合、それ以外の職についている人よりも罪が深く罪を償っても復職は100%不可能と考えられますが、学者が嘘を言っても学者で居続けることができます。

いわゆる御用学者というレッテルだけでは、なぜ彼らが間違ったことを平気で言うのか、という謎は解けないと思います。電力会社からのお金に目がくらんだ、悪魔に魂を売った、というのでは現実味があまりありません。
悪人ではなく、その人たちなりの正義に殉じているから手に負えないのです。

その人たちが自分達の誤りを認めるというのは、もう事態がそこまで窮まっているということです。
自分達が何をしたところで自分達の学問(原子力)はもうダメだ、むしろあがけば悪くなる一方だ、というところまで行ったのです。

残念なのは、多くの人々が被ばくする前、間に合う時点でこの判断ができなかったということです。
これは学者だけの責任ではなく、マスコミの責任は深刻だと思います。

本来であれば先に述べたような特徴を持つ学者からは専門的な事柄だけを聞き、選択肢を判断して発信するのがジャーナリズムではないでしょうか。
それを、「どうせよ」というところまで学者・他人に言わせようとするふがいなさ、政府やスポンサーからのプレッシャーがいくらあったにせよ、存在価値を問いただされるべきではないでしょうか。
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