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李白詩選(李白)

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あらすじ・感想:

中秋の名月をたった一日過ぎ、夜空を見上げれば、いざよいの月がぐっと身近に降りてくる。安堵しつつ、少しがっかりもする。

季節の行事はいくつもあるが、月見は格別である。
それは月がどこからでも見られるためだろう。
そう、月は、一人で見ることができるのだ。

都会に住んでいても、月明かりには不意打ちされる。そんな時、思い出すのは李白の詩だ。
李白の詩は宇宙につながっている。そこは広々と明るく照らされた場所で、漢字が姿をもたず精として自在に飛び回っている。そこに立つだけで、意味そのものが心を貫く。暖かさがひとつもなく寒いはずなのに、寒いと感じないのは、自分もそのとき、体温をもっていないからだ。

おなじ情景、おなじ心情を描くにもさまざまな言葉があるというのに、李白が選んだ言葉、文字のひとつひとつが、驚くべき純度の高さ、余分なものの一切ない美しさは天衣無縫、一千年の時を感じさせない永遠の扉から人間を解き放ち、つかの間を自由に飛び回らせてくれる。


今年の月は白く焼き尽くすように光っていた。人ではなくなってしまったような気持ちになり、自分を離れた。

李白の月下独酌を口ずさみ、静夜思をおもい、自分が白々と燃える骸骨になったような気がした。

肉を失い、臓物を失いながらなお、おかした罪の深さに燃え続ける骨に。

ところが不思議と、人間の業というものが目に鮮やかに見えるようなのだ、そんなときに、却って。

凄みのある鬼火のような、それでいて金魚のように愛らしく。




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