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火災の科学 火事のしくみと防ぎ方 (辻本誠)

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火災の科学―火事のしくみと防ぎ方 (中公新書ラクレ)
辻本 誠
中央公論新社 2011-03
評価

by G-Tools , 2012/04/18



日々目にする火事のニュース、耳にする消防車のサイレン。
お祭りには消防団が来て子どもたちを消防車に乗せてくれるし、冬には町内会の人たちが拍子木を叩いて
「火の用心」と大きな声をあげている。学校でも職場でも避難訓練をした。


でも、火事のこと、何にも知らない……?


知っていることといえば、
ハンカチを口に当てて低い姿勢で逃げることと、
天井に達した火事は消せないということ。


それだけで身を守れるのかな?

そして読んでみたのがアマゾンでも評価の高かった火災の科学

知識ゼロでも初歩からわかる基本をおさえた説明と、一歩専門的に進んだ話はグラフ化された統計や実験のビフォア―アフターの写真など、誰でもあまさず理解できる内容に良く練り込まれた著作であり、素人が火災について知っておくべきことの全てがコンパクトに収められているという印象だ。

例えば、今「火災の科学」の本を閉じた状態で頭に入っている内容は、
911で貿易センタービルはなぜ崩壊したのか、戸建の火事がどのように発生し進行するのか、ビルの防火における防炎扉の重要性、江戸時代から続く消防の仕事内容、燃えにくいカーテンはどのように作られているのか、火が付きにくいことと燃えにくいことの違い、建築制限の推移、家庭内でどのように火事に気をつければいいのか、消火器を効果的に使うコツは…

新書で、読み終わって残っている情報がこんなに多い本は珍しい。
日々のニュースも非常にわかりやすくなり、改めて火事がニュースに登場する頻度を認識した。

先日(2012年2月)のこのニュース
木造3階建て「3億円」校舎の火災実験
を見た当時、とても唐突な実験のように思ったし、どうしてこんな巨費を投じてこんな実験をするのか、なぜ実物で実験しなければならないのか、TVニュースの解説だけでは納得がいかなかった人も多かったのではないだろうか。
私はこの本を読んでようやく「そういうことなんだ」、と腑に落ちた。(参照:『モデル火災反映し「要求性能」見直しも』)

一般の人は、世の中の安全基準について、実はこんな細かい話は気にせずに、お上が決めてくれた安全レベルを「よほどのことが無ければ生命に危害が及ぶことはあるまい」と半分信じながら、一方で少し疑って暮らしているのかもしれない。

奥付を見ると、この本が発行されたのは2011年3月10日。その翌日の震災でまさに世の中の安全基準についての認識を揺るがす原子力発電所の事故等が起こって行ったと思うと奇妙だ。

「火災の科学」は、興味深く、わかりやすく、新しい情報も多く、火災についての入門書として良書。

火災の科学―火事のしくみと防ぎ方 (中公新書ラクレ)火災の科学―火事のしくみと防ぎ方 (中公新書ラクレ)
辻本 誠

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