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FBI心理分析官 異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ロバート・K・レスラー)

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おススメ度:☆☆☆☆☆
オススメポイント:現代人の頭にいやおうなしに飛び込んでくる凄惨な事件をどう整理するか
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FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF)
ロバート・K. レスラー トム シャットマン Robert K. Ressler
早川書房 2000-12
評価

by G-Tools , 2012/04/25


あらすじ:
被害者の血を飲む殺人鬼、バラバラにした死体で性行為にふける倒錯者、30人以上を殺害したシリアル・キラー……異常殺人者たちを凄惨な犯罪に駆り立てたものはなにか?FBI行動科学課の特別捜査官として数々の奇怪な事件を解決に導き、「プロファイリング」という操作技術を世界中に知らしめて『羊たちの沈黙』や『X-ファイル』のモデルにもなった著者が、凶悪犯たちの驚くべき心理に迫る旋律のノンフィクション!
  (文庫本 裏表紙より)
羊たちの沈黙 (アルティメット・エディション) [DVD]



感想:

グロテスクな描写はほとんどない。
凄惨な殺人現場を、生温かい血の匂いが流れてくるようがごとくに描くのはむしろフィクションの場合だろう。事実の場合にはあまり必要がない。
とはいえ、シリアルキラー(連続殺人鬼)のいちいち状況にそぐわない突飛な思考がグロいのだが。

目次

 1  吸血殺人鬼
 2  怪物と闘う者
 3  殺人犯との面接
 4  暴力に彩られた子供時代
 5  新聞配達少年の死
 6  秩序型と無秩序型の犯罪
 7  プロファイリングとは何か
 8  偽装――ごまかしのパターン
 9  殺人はくり返されるか?
10  二人のショー
11  プロファイリングの未来


目次を見てわかるように、最初から最後まで興味を引くテーマで書かれていて、わかりやすく、入りこみやすい。
どのページにも衝撃的な事実が記されて充実しており、つまらないページがひとつもない。

有名なシリアルキラー(連続殺人鬼)のエピソードを震えながら読み進め、
終わったときにはプロファイリングの黎明期から現在、未来に至るまでが一望できている。
また、シリアルキラー(連続殺人鬼)がどのように育つのかがわかるようになっている。


私たちが面接した殺人犯の中には、子供のときにそうしたトラウマを経験していない者も多かった。私が調査によって得た結論は、犯罪の原因は子供時代のトラウマではなく、異常な思考パターンの積み重ねであるというものだ。つまり、こうした男たちは自らの空想によって、殺人へと駆り立てられたのだ。

  (中略)

私たちの調査対象者は全員、空想にふけるのが習慣になっていた。彼らは、子供のときから思春期を通じてくり返し心に浮かべてきたことを、現実のできごとにするために殺人を犯したのだ。

  (中略)

空想するのは性的な不適応のためで、空想が彼らを殺人へ駆り立てるのだ。
       (「4 暴力に彩られた子供時代」より)



とても勉強になる。

共著としてトム・シャットマンというノンフィクションライター(兼TVドキュメンタリーディレクター)が名を連ねているが、彼の功績が大きいのだろう。
アメリカは、小説には深さに物足りなさを感じることも多いが、ノンフィクションは深く骨太で素晴らしいものを生み出す土壌だ。

現代人は、身近な村のできごと以外リアルタイムで知ることのできなかった昔に比べ、凄惨なニュースに触れる機会が多く、何らかの見解をもつことを迫られている。
本書「FBI心理分析官」を読んでいるのといないのとでは、日々接する残虐な殺人のニュースに対する見方がまったく違うはずだ。

現代人必読の書。

FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF)FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF)
ロバート・K. レスラー トム シャットマン Robert K. Ressler

診断名サイコパス―身近にひそむ異常人格者たち (ハヤカワ文庫NF) FBI心理分析官〈2〉―世界の異常殺人に迫る戦慄のプロファイル (ハヤカワ文庫NF) 異常快楽殺人 (角川ホラー文庫) FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 犯罪心理学入門 (中公新書 (666))

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2012/05/01(火) |
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