びぶりおふぃりあ  ブックレビューとオススメの海外ドラマ・映画のあらすじと感想。顔面血管腫(赤アザ)カバーメイク体験談

火災鑑定 放火犯は自宅に火を放つ!(小林良夫)

ここでは、「火災鑑定 放火犯は自宅に火を放つ!(小林良夫)」 に関する記事を紹介しています。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

web拍手

オススメ度:☆☆☆☆★
オススメポイント:強欲は燃え尽きない
photo
火災鑑定―放火犯は自宅に火を放つ! (ナレッジエンタ読本)
小林 良夫
メディアファクトリー 2009-12-07
評価

by G-Tools , 2012/05/02



あらすじ:
年間300の案件を扱う火災鑑定人の”認識”では火災の半数は放火だ!
”普通の人々”が保険金欲しさに一線を超える瞬間
           (帯より)

ときに放火犯と対峙し、心理戦によってそのトリックを見破る。ときに警察・消防が「失火」と判断した現場に違和感を抱き、緻密な科学鑑定で真実を見つけだす。一般人に放火を指南する「火付け屋」の存在、工務店とグルになって燃やすための家を建てる人々、未だ原因が究明されない「歌舞伎町雑居ビル火災」の裏側、建物のない現場で行われた火災鑑定――あなたの知らない「火災」の真実がここにある!
           (背表紙より)



感想:
火災保険の保険金の支払いの前に行われる、不審な火災の鑑定。
そこにあぶり出されるのは荒み、かなしい世界。どの人も、人でないように感じる。

人間味にかけて感じられるのは正義側から断罪して描かれているからかもしれない。
火災鑑定人は犯人に同情などしていては仕事にならないのだろう。
この本の中にも一件だけ、火災鑑定人が同情を感じる放火犯人が描かれている。
そして、彼が関わる火災は火災保険金詐欺がらみなので、火災の中でも特に人間の欲が濃厚に現れているのだろう。

有名な火災事故の解説や、偽装火災の手口である時限装置の仕組み、普通の人に放火を指導する「火付け屋」

……七つの大罪の「強欲」を思わせる世界だ。

多額のお金、多くの場合は借金が人を駆り立てているのだが、焼け跡の描写や悲惨な結果を聞くと、犯罪に走らなくても何とかなったのではないかと思えてならない。
しかし……、この本を読んで強く感じるのは、見逃されている放火もたくさんあるのだと思う。うまくやって不当に保険金をせしめている人々がきっといるのだ。だから、自宅に火を放つ放火犯が後を絶たないのだろう。


目次:
第1章 放火犯が抱える心の闇
   ◆新築火災事件◆
        新築の家屋から炎が!/多くの不審火は「失火」扱いに
        「電気系統に不具合」は本当か?/パチンコ店で出火を見守った男
        不発に終わった装置/犯人たちの心に差す影
   ◆「焼け太り」火災事件◆
        簡単に保険金が下りるワケ
   ◆灯油ポンプ火災事件◆
        留守中の悲劇/その往復は何のため?
        製造日に着目すると/深夜徘徊する店長

第二章 火災鑑定、その最前線!
        民間でやっていく強み/日進月歩する分析技術
        FBI仕込みの新アイテム
        イチャモンを否定する実験/水はどこに流れていくか

第三章 あの事件の裏側に何が?
   ◆歌舞伎町雑居ビル火災事件◆
        防災の日の惨劇/放火が疑われる理由
        作動しなかった防火扉
   ◆名古屋立てこもり放火・大阪パチンコ店放火事件◆
        ガソリンの凄まじい破壊力
        あまりに理不尽な動機
   ◆焼身自殺火災事件◆
        白昼の爆発音/異臭が漂う現場
        油の濃度が語る店主の「答え」

第四章 放火の陰に「火付け屋」がいる
   ◆シンナー火災事件◆
   ◆腕を上げる火付け屋たち◆

第五章 火災調査チームの実力
   ◆知識、観察力・・・・・・・執念◆
       火災鑑定人の仕事/鑑定人はピッキング名人?
        怪しい生返事/犯人の効き腕はどちらか?
        消えたエタノール瓶を探せ
   ◆われら、調査チーム◆
        調査に大金をかける保険会社の意図/背景調査人は人生経験が大事
        証言一つを求めてアメリカへ/勝負の鍵を握る弁護士の腕
        相手の意表を突く法廷戦術

第六章 その現場には死体があった
   ◆刺傷焼死体事件◆
        死体の位置は何を語る?/事故か、自殺か、他殺か?
        彼が「消しさりたかった」もの
   ◆謎の車両放火事件◆
        車両爆発、運転手はどこへ!?/流れついた死体

第七章 犯人たちの恐るべき釈明
   ◆中高年姉弟放火事件◆
        違和感だらけの火災現場/こぼしたのか、撒いたのか?
        灯油量が暴いた、嘘の陳述/普通の人の身近な犯行
   ◆燻製工場放火事件◆
        放火犯の見破り方/元暴力団の工場火災
        「焼け跡の灰は俺のものだ」/放火犯に未来はない

第8章 火災鑑定人の憂鬱
        迷宮入りする「家電からの出火」/人は何度、火災に遭遇するか?
        「油は出ないよ」
        後味の悪い結末/残された2足の靴/鑑定人の戦いは続く




火災鑑定―放火犯は自宅に火を放つ! (ナレッジエンタ読本)火災鑑定―放火犯は自宅に火を放つ! (ナレッジエンタ読本)
小林 良夫

はじめて学ぶ建物と火災 火災の科学―火事のしくみと防ぎ方 (中公新書ラクレ) 最新科学捜査がわかる本 基礎 火災現象原論 「鑑識の神様」9人の事件ファイル―世界に誇る日本の科学警察

by G-Tools

関連記事

web拍手

トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://nennenene.blog17.fc2.com/tb.php/317-d2f07bf0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
管理人の承認後に表示されます
2012/05/26(土) |
管理人の承認後に表示されます
2012/05/26(土) |
管理人の承認後に表示されます
2012/05/27(日) |
管理人の承認後に表示されます
2012/05/27(日) |
管理人の承認後に表示されます
2012/05/27(日) |
管理人の承認後に表示されます
2012/05/27(日) |
管理人の承認後に表示されます
2012/05/27(日) |
管理人の承認後に表示されます
2012/05/28(月) |
管理人の承認後に表示されます
2012/06/16(土) |

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。