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カポーティ  (映画)

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あらすじ・概要:


アメリカの作家トルーマン・カポーティの伝記映画。
一家惨殺事件を題材に取ったノンフィクション『冷血』ができるまでを描いている。
『冷血』は「ティファニーで朝食を」の大ヒットで固定化していたカポーティへの評価を打ち破り、新境地を開拓した代表作。

トルーマン・カポーティはカンザス州で起こった一家惨殺事件に興味をもち、ハーパー・リーと共に現地に赴く。
関係者を取材するうち、やがて逮捕された二人組とも親しく交流し始めたカポーティは、久しぶりに傑作を書けるという予感に身震いする。
その予感は的中。
『冷血』は喝采を持って迎えられる。
しかしそれと同時に、犯人であるペリー・スミスとディック・ヒコックの運命は粛々と死刑へと進んでいくのだった。


キャスト:


トゥルーマン・カポーティ  フィリップ・シーモア・ホフマン
ハーパー・リー  キャサリン・キーナー
ペリー・スミス  クリフトン・コリンズ・Jr
ディック・ヒコック  マーク・ペルグリノ
アルヴィン・デューイ  クリス・クーパー

監督: ベネット・ミラー
脚本: ダン・ファターマン



感想:


カポーティの犯人たちとの交流や彼らの宿命との間で葛藤するところ、なんとか最後を見届けるところなど、人間性をよく描いている。

人に愛される人物だったし愛されていたいと望んでいたカポーティの繊細さと、傑作をものにしたいというダイレクトな望み、そしてカポーティがペリー・スミスについたいくつかの嘘。

「冷血」というタイトルをめぐり、ペリー・スミスとカポーティが監房の中でもめるシーンは緊張のみなぎるクライマックスで、夢に出てきそうなほど心に訴えてくる。
自分のことをどう思っているのか、自分達は友達ではないのか、「冷血」な人間という目で自分のことを見ているのか、とペリー・スミスはカポーティに詰め寄るのだが、カポーティはをついてペリー・スミスを冷静にいなす。
そしてついに、犯行当日のあり様についての話をうまく引き出して目的を達成する。

「冷血」というタイトルを決めたのはカポーティ自身で、ペリー・スミスのことは終始、取材対象としてしか見ていなかった。
けれども彼のついた嘘は、冷酷さというよりは優しさのように思う。
カポーティに詰め寄ったペリー・スミスは、責めるというかたちをとってはいたが、それはかりそめで、カポーティにすがっていた。友達も家族も、誰も愛してくれる人がいないペリー・スミスにはカポーティしかいなかった。

誰かを利用しながら愛することは可能なのか?

この問いに、人はなんと答えるだろう。
NOと答えるのは簡単だが、人生は複雑で、人間関係には色々な側面があり、愛は得体が知れない。

もう宿命から逃れることはできないのに、犯人たちは上告に次ぐ上告で死刑から逃れようとし、処刑は延期される。
引き延ばされる悪夢が、カポーティの精神を追い詰める。

最後にペリー・スミスが望んだことは、カポーティに死刑に立ちあってもらうことだった。

とてもそんな恐ろしいことは自分にはできない、と逃げようとするカポーティだったが、周囲の友人たちの強引な後押しによって、なんとか最後に彼らと再会する。

死刑に立ちあうのは辛い体験、ましてや絞首刑は見るに堪えない凄惨なものだとは思う。
でも、この映画では、その辛い場面に立ちあうことが、カポーティの作家としての業を清める。

そして、「誰かを利用しながら愛することは可能なのか?」という問いへの答えが、そこに描かれているのではないだろうか。



★トルーマン・カポーティの小説のブックレビューも読む



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ゲイが出て来ないドラマはないんじゃないかと思うくらいゲイだらけの感があるアメリカのドラマや映画。
身振りやファッションでゲイだとすぐわかる彼らなんだけれど、日本ほどしゃべり方に性差がないからか、話し方に現れるゲイっぽさは日本に比べて少ないな、と思ってきた。

この映画でのカポーティのしゃべり方は、私の抱いているいわゆる「おかま」のイメージに実はピッタリで、そこがすごくわかりやすい。このしゃべり方のおかげで、カンザス州の田舎で皆に話しかけても逃げられてしまう場面や生い立ちを語るところに説得力があった。
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