びぶりおふぃりあ  ブックレビューとオススメの海外ドラマ・映画のあらすじと感想。顔面血管腫(赤アザ)カバーメイク体験談

「愛の砂漠」(モーリアック/講談社)

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オススメ度:☆☆☆☆★
オススメ対象:愛するほど枯渇するあの思いを知る大人に
オススメポイント:体で埋まらぬ溝
愛の砂漠愛の砂漠
フランソワ モーリアック Fran〓@7AB7@cois Mauriac 遠藤 周作

講談社 2000-03
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その女は町の有力者の囲われモノ、良識ある人々から眉をひそめられる存在だった。そんな彼女を同時に愛してしまった父子がいた。
かたや堅物の医師、かたや品行に問題のある中学生。
この物語は一見、実らなかった恋と消えることのない苦い思い出を描いているように見える。でもこれは、実は互いに恋しい人々の物語なのだ。互いを理解したいと望み、隙間なく抱きあいたいと願いつつ、けして満たされることのない人々。医師と女、女と少年、父と子、妻と夫、母と子、姉弟・・・彼らをすれ違わせるのは、タイミングや思惑の違いだろうか?否。彼らが互いを、そして自らを尊敬できなくなってしまっていることが、彼らの齟齬の核心だ。彼らの心の根底にあるのは人間性への絶望的な不信感、軽蔑なのだ。
20世紀は欲望の世紀だった。欲望はモラルから開放され、歓びは高らかに謳われ、あたかも人々のくびきは解き放たれたかに見えた。しかしそれは孤独の世紀でもあったのだ。優しく淋しさ慰める肉体の快楽はジョーカーで、つかの間不在を埋めてくれるけど、その空白は未だに本物を、ハートのエースを求めてる。そのことが、インモラルな社会的境遇にありながら不感症の女、というアンビバレンツによって浮き彫りにされている。
砂漠化は、進む一方だ。

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